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オーチャード パッションフルーツ

家庭で育てる果樹は収穫するだけでなく、日々成長する果実を心待ちに楽しんだり、お店には並ばない完熟果実を味わえたりと、楽しみがたくさんあります。樹上で完熟させた人気のパッションフルーツを自分の庭で収穫してみましょう!

グリーンカーテンとしても利用できる、つる性の果樹

花が時計のような形をしていることから「クダモノトケイソウ」とも呼ばれるパッションフルーツ。果実を輪切りにして、種子ごと果肉をスプーンですくって食べるのがオーソドックスな食べ方です。果樹は、苗木を植え付けて3年程度は収穫できないことが多いですが、本種は品質がよい苗木を4月ごろまでに植え付けて適切な管理作業を行えば、年内に収穫できることもあります。フェンスなどに仕立てればグリーンカーテンとしても利用できるので、ぜひとも挑戦してください。

品種によって受粉樹の要不要が異なるのが注意点です。園芸店などでは品種名が明記されていない苗木が流通していることもあります。しかし、耐寒性や果実品質など、特性があるので、品種名が明記してある苗木を選んで入手しましょう。

日常の管理

まずは栽培の基本となる置き場、水やり、肥料について理解しておきましょう。

置き場所(鉢植え)

4~11月は、屋外の日当たりや風通しがよい場所で育てます。加えて開花期は、鉢植えは花に雨が当たって花粉が流れ落ちて受粉が失敗しないよう、雨の当たらない軒下などに置くとよいでしょう。冬は寒さで傷む心配がない日当たりのよい屋内などに取り込み、春になったら屋外に戻します。

水やり

庭植えは7~9月に2週間程度降雨がない場合には水やりしますが、それ以外は不要です。

鉢植えは鉢土の表面が乾いたらたっぷりと水やりします。春や秋は2~3日に1回、夏は毎日、冬は5~7日に1回が目安です。

肥料

3月(油かすなど)、5月(化成肥料など)、9月(化成肥料など)の年間3回に分けて施すとよいでしょう。肥料の袋などに記載されている情報を目安に樹の大きさに応じた量の肥料を施します。

植え付け(適期:3~6月)

寒さが緩んだ3月以降に行います。植え付け時期が遅いと、1年目(年内)に収穫できないこともあるので、3月以降のなるべく早い時期に済ませましょう。作業が遅れることで、植え付け時に根が傷付いて株が弱る恐れもあるので、6月までに済ませた方が無難です。

耐寒性が弱く、総じて冬に0℃(品種によっても異なる)を下回ると枯死することもあります。温暖地では庭植えで越冬できる場合もありますが、基本的には鉢に植えて防寒するとよいでしょう。 また、果皮が黄色の品種などの受粉樹が必要な品種では、異なる品種の苗木も植え付けます。

仕立て

枝がつる性に伸びるので、植え付け時にフェンスやオベリスクなどの支柱を設置して誘引する必要があります。フェンスは木製や金属製などの材質のほか、キュウリなどで使用するネットでもよいでしょう。鉢植えでコンパクトに仕立てる場合は、バラやクレマチスなどで利用するオベリスクがおすすめです。

プランターに植え付けてフェンス(キュウリ用ネット)に仕立てた様子。
普通鉢に植え付けてオベリスクに仕立てた様子。
栽培カレンダー

年間の管理・作業

人工授粉(適期:5~9月)

枝葉の伸びが落ち着き、気温が高くなると開花し始めます。ミツバチなどの昆虫が多く訪れるような環境では放任状態でも結実することがありますが、天候などの環境の変化によって実つきが不安定になりやすいので、なるべく人の手で授粉させる人工授粉という作業を行うとよいでしょう。

人工授粉では、乾いた絵筆などで雄しべの花粉を雌しべにこすりつけます。受粉樹が不要な品種では同じ花のなかの雄しべと雌しべで授粉させますが、受粉樹が必要な品種では異なる品種間で花粉をやりとりする必要があります。コップなどに花粉を回収して別の品種に授粉させます。5~9月まで長期間にわたって開花するので、咲いている花を見つけたら、こまめに授粉させましょう。

雄しべから出ている花粉を筆でこすり取り、雌しべにつけて授粉させる。

摘果(適期:5~9月)

パッションフルーツでは摘果は必須の作業ではありませんが、行うことで大きくて甘い果実を収穫できます。たくさん結実している枝では、1本当たり4つの果実が付くように間引くのが目安です。

果実がピンポン球より大きくなったら、大きくて形のよい果実4個(赤丸で囲んだもの)を優先的に残す。

収穫(適期:6~10月)

品種に応じて、紫色や黄色に色づいた果実を順次収穫します。完熟果や完熟間際の果実は落果しやすく、落ちた果実を拾う場合もあります。収穫後に果実の表面にしわが寄るまで待つと、酸味が抜けて食べやすくなります。

剪定(適期:11月~翌年3月)

剪定の適期は枝葉の生育が緩慢な11月~翌年3月ですが、防寒対策で室内などに取り込む場合はその前に株をコンパクトにした方がよく、11月がおすすめです。庭植えや屋外で越冬させる場合は、寒さが緩んだ3月に行います。

❶支柱から枝を外すまずは、昨年に誘引したヒモなどや、支柱に巻き付いている巻きづるを切り取ります。そして、フェンスやオベリスクなどの支柱から枝を外します。

❷分岐した枝を切る枝分かれの有無によって切り方を変えます。枝分かれしている枝がある場合は、葉を3〜5枚残して枝を切り詰めます。

❸分岐していない枝を切る株元から一度も枝分かれしていない枝がある場合は、その枝を高さ50〜70㎝の位置で切り詰めます。パッションフルーツでは、枝をバッサリ切り詰めても翌年の収穫量が減ることはありません。

❹支柱に枝を誘引する残した枝は、フェンスなどの支柱にヒモなどでバランスよく固定します。

防寒対策(11月~翌年2月)

パッションフルーツは寒さに弱く、冬の寒さで葉が白色や黄土色に変色します(「よくある失敗Q&A」参照)。傷んだ葉は春までに落ちますが、程度がひどいと株全体が枯死することもあります。耐寒気温は品種によって異なりますが、0℃を目安に防寒対策をしたほうがよいでしょう。果皮が黄色の品種はさらに寒さに弱く10℃程度を保つ必要があるものもあります。

防寒対策でもっとも効果があるのは、鉢やプランターなどに植えて、冬だけ室内などの暖かい場所に置き場を移動させることです。剪定して枝葉を少なくしてから霜が降りる前に取り込みます。地上部の枝葉の部分を寒冷紗などで覆い、地下部の根に二重鉢を施すと(右写真)、2~3℃の保温効果は望めます。

地上部を白色の寒冷紗で覆って固定し、地下部を二回り大きな鉢に入れて土を満たして保温する。

病害虫の発生は少ない傾向にありますが、
油断せずに防除しましょう。

気をつけたい病害虫

ハダニ類
症状……加害された枝葉は小さな点状に白く変色し、徐々に株が弱っていく。夏の乾燥期に発生しやすい。
防除……予防のために発生源となる落ち葉を処分する。発生したら水で洗い流すか、食品由来の殺虫剤などを散布するとよい。
アブラムシ類
症状……主に先端の若い枝葉に発生する。枝葉が吸汁きゅうじゅうされると葉が縮れる。また、お尻から分泌された甘い汁が周囲の枝葉や果実につくと黒く汚れる(すす病)。
防除……葉の先端を観察し、見つけ次第、手で取ったり水で洗い流すとよい。
アザミウマ類
症状……別名スリップス。1㎜未満の小さい虫が果実や枝葉を加害して、果皮の表面がかすれたように白い傷がついたり、葉が縮れたりする。
防除……発生が少なければ気にしなくてよいが、ひどい場合は薬剤の散布を検討する。

よくある失敗Q&A

Q❶ 冬から春先にかけてたくさんの葉が落ちましたが、どうしてですか?
A❶ 寒さが原因です。

寒さに弱いパッションフルーツは、低温で落葉して枯死することもあります。葉が変色してパリパリになって落ちたのであれば、寒さが原因ですので室内に取り込むなどの防寒対策が必要です。毎年のように落葉するのであれば、庭や畑に植えないで鉢やプランターに植え付けるのがおすすめです。また、パッションフルーツはよい苗木を早い時期に植え付ければ年内に収穫できるので、野菜のように毎春に苗木を植え付けて冬に枯れるというサイクルを繰り返してもよいでしょう。

低温に遭遇していたんだ枝葉。このあと落葉して枝だけになる。
Q❷ 秋についた果実が緑色のまま熟しません。どうしてですか?
A❷ 温度不足です。

パッションフルーツの果実は、20℃程度の温度条件でないと成熟が進みません。秋になって気温が低下し、果実は肥大しても紫色や黄色に色づかない場合は、気温が足りない可能性が高いです。ハウス内で加温するなどの対策が取れない家庭栽培では、基本的には秋までに成熟しなかった果実は、残念ながら収穫をあきらめる形になります。ただし、肥大が十分に進んでいて糖分がたっぷり蓄積している果実については、緑色の果実を収穫して室内の20~30℃の場所に置いておくと、収穫後でも色づくことがあるので、試してみてもよいと思います。

しっかり肥大して糖分がたまった果実は、室内でも色づく可能性がある。

三輪みわ 正幸まさゆき

千葉大学環境健康フィールド科学センター助教。教育研究活動のほか家庭でも果樹を気軽に楽しむ方法を提案している。「おいしく実る!果樹の育て方」(新星出版)など著書多数。

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