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オーチャード マンゴー

樹上で完熟させたマンゴーの濃厚な味わい、とろとろの食感はたまらない!いまや贈答用として出回るほど、マンゴーのおいしさは多くの人を魅了しています。ぜひ、ご自宅で栽培して、存在感のある大きな実を収穫する楽しさ、そして完熟マンゴーのおいしさを堪能してみてください。

完熟果は至福の味!
王道のトロピカルフルーツ

ドリアン、マンゴスチンと並んで3大トロピカルフルーツと呼ばれることもあるマンゴー。国産果実も増えており、高級品として果物コーナーに並んでいるイメージがありますが、ポイントさえ押さえれば全国のご家庭でも栽培できます。

まず注意する点は冬の寒さ対策です。冬に5℃程度を下回る場所では庭植えには適さないので、鉢植えで育てて室内などで冬越しさせます。次に実つきをよくする工夫が必要となります。開花時期に人工授粉をするほか、20℃以上の温度を確保して確実に受粉・受精させましょう。ほかにも、日当たりや風通しのよい場所で育てることや、冬の温度や水分管理も重要です。注意する点が多い上級者向けの果樹ともいえますが、手塩にかけて育てた分、自身で育てて収穫すれば、至福の味を楽しむことができます。

日常の管理

置き場所(鉢植え)

原産地が熱帯のマンゴーは寒さに特に弱く、5℃以下になると枝葉が枯れ始めるといわれています。九州以南などの暖地では庭植えにしてもよいですが、基本的には鉢植えにして、冬は室内などの暖かい場所に移動させましょう。暖房器具を使う場合は、気温が上がりすぎると実つきが悪くなるので、20℃以下になるように調整します(年間の管理・作業 ⑤防寒参照)。春から秋は、日当たりや風通しがよい場所に置きましょう。炭そ病などの病気から守るには、雨の当たらない軒下などに鉢植えを置きます。

水やり

直根とよばれる太い根を地中深く伸ばすので、過湿状態の土よりは乾燥した土を好みます。特に1~3月は、少し乾燥ぎみにすることで花つきがよくなる傾向にあります。ただし、春~夏に根が乾燥しすぎると枝葉がしおれて木が弱り、落果するので注意します。

鉢植えの場合は、表土が乾いたらたっぷり水やりします。春と秋は2~3日に1回、夏は毎日、冬は10日に1回が目安です。

肥料

3月(油かすなど)、5月と9月(共に化成肥料など)の年間3回に分けて施します。晩秋~冬にチッソ肥料が土壌に多く存在すると花つきが悪くなるので、10月~翌年2月には施肥をしないように心がけましょう。

植え付け(適期:3~6月)

寒さが緩んだ3月以降が植え付けの適期ですが、遅霜おそじもの恐れがある地域では鉢植えのまま育てて、6月ごろまで待つとよいでしょう。

庭植え、鉢植え共に右図を参考にして植え付けます。どちらも、苗木の枝が1本の長い棒状をしている場合は、接ぎ木部から25~50㎝で切り詰めて新梢の発生を促します。苗木の枝が何本も枝分かれしている場合は、【年間の管理・作業 ⑥剪定(適期:8~10月)】を参考に剪定します。支柱を立てて誘引し、水をたっぷりとやったら完成です。

栽培カレンダー

年間の管理・作業

①人工授粉(適期:3~5月)

マンゴーは開花数が多く、一つの花房に1000個程度の花が咲きます。しかし、虫媒花のため結実は不安定で、生産農家ではキンバエやミツバチなどを飼育して受粉させます。家庭ではこれらを飼育することは難しいので、乾いた絵筆を使って受粉させるとよいでしょう。

受粉樹は不要で、1本の樹の中で花粉をやりとりすれば大丈夫です。小さな花の中に雌しべと雄しべがあるので、絵筆を優しく複数の花にまんべんなく触れるようにすれば、受粉できます。

開花時期が揃わず長期間にわたるので、5日程度の間隔で何度も人工授粉を行うと効果的です。早く咲く花の方が大きな果実になる傾向にありますが、20℃未満の気温が低い時期に受粉しても結実しにくいので、暖かくなってから人工授粉を行った方が無難です。

マンゴーの花。雄しべに付いている花粉を、花中央の雌しべに受粉する。
マンゴーの花序。たくさんの花が咲くので、5日ほどの間隔をあけて受粉作業を行うとよい。

②摘果(適期:4~6月)

開花が終わってしばらくすると果実がビー玉大まで肥大します。右写真のように一つの果房でいくつもの果実がつくと、果実間で養分競合して、小さくて食味が劣る果実になります。そこで、1果房につき1果になるように間引きます。大きくて傷のない果実を優先的に残します。

赤丸で囲んだものは摘果し、一つの果房には果実を一つだけ残す。

③ネット掛け(適期:7~9月)

果実を支える軸は弱く、成熟直前に落果することがあります。特に‘アーウィン’は落果しやすく、落ちた衝撃で果実に傷がつきます。水切りネットなどを成熟前の果実に掛けて、園芸用ビニールタイなどを使って太い軸に固定するとよいでしょう。

④収穫(適期:7~10月)

ネット掛けをした場合は、ネットの中に落ちた果実を収穫します。完全に成熟する前に落ちた場合は、少し追熟させるとやわらかくジューシーになります。ネット掛けをしていない場合は、色づいた果実から順次収穫します。

⑤防寒(適期:11月~翌年3月)

耐寒性が弱く、冬に5℃程度を下回ると寒さで枝葉が枯れてしまいます。そのため、冬の気温が5℃程度を下回る地域では、鉢に植え付けて11月~翌年3月に置き場を室内などの暖かい場所に移動させるとよいでしょう。冬でも光合成をしているので、窓際などの日光が当たる場所が望ましいです。温度管理は最低でも5℃以上を心掛けますが、可能であれば10℃以上に保った方が翌年の花つきや生育がよくなります。気温が高くなって20℃を常に上回ると花つきが悪くなることもあるので、10~20℃を目安に温度管理をします。春になって5℃を下回る恐れがなくなったら、鉢植えを屋外に出します。

ネット掛けをしたものは、ネットの中に果実が落ちたら収穫。ネット掛けをしていないものは色づいてきたら収穫適期。

⑥剪定(適期:8~10月)

高木になりやすく、暖地で庭植えにすると5m以上の樹高になることもあります。日当たりや風通しをよくして実つきを改善し、病害虫の発生を抑えるために、毎年、必ず剪定しましょう。剪定は収穫が完了したら行います。剪定が遅れると実つきに影響することがあるので注意しましょう。

基本的には、間引き剪定を中心に行います。枝分かれしやすいので、1カ所で何本も枝分かれしている場合は3本程度まで減らすとよいでしょう(右写真)。また、樹高が高くなった部位に関しては、枝分かれしている部位まで遡って、枝を間引くとよいでしょう(切り戻し剪定)。これらの間引き剪定によって、全体の2割程度の枝を切り取るのが目安です。剪定で枝を切りすぎると徒長枝が発生して、翌年の収穫量が激減することがあるので、毎年少しずつ切ってコンパクトな樹形を維持することがポイントです。

途中で切り詰めた枝からは、秋や春に多くの枝が発生して収穫できないケースが多いので、切り詰めは最小限にとどめます。

1カ所から複数の枝が出ていたら、3本ほどの枝まで減らす間引き剪定を行う。

よくある失敗Q&A

Q花が咲きません。
どうしたら花が咲くようになりますか?
A1~3月は10~20℃程度を保ち、肥料に注意する。

花が咲かない原因はいくつか考えられますが、まずは花芽分化する1~3月の温度管理が重要です。5℃を下回ると枝葉が枯れて実つきに影響します。5℃以上で、可能なら10℃以上に保ちましょう。逆に温度が高すぎる場合も花つきに影響するので、10~20℃に収まるように温度を調整します。加えて、若干土を乾燥ぎみにすると花つきがよくなります。ただし、開花期の3~5月に土が乾燥すると逆効果なので注意が必要です。

秋~冬にチッソ肥料が遅効きして秋枝が発生しすぎると悪影響を及ぼすので、9月に施す肥料は速効性の化成肥料などがおすすめです。

剪定時に枝を切りすぎると徒長枝が多く発生するので、切りすぎには注意します。ほかにも日当たりや水はけが悪い場合も花つきに影響します。

気をつけたい病害虫生理障害

寒害

5℃を下回る冷気に当たると、枝葉がしおれてパリパリになって枯れる。鉢植えにして冬は室内などに取り込んで防ぐとよい。

カイガラムシ類

さまざまな種類のカイガラムシ類が発生し、枝葉や果実を吸汁して樹が弱る。見つけ次第、歯ブラシなどでこすり落とすか、薬剤散布が効果的。

炭そ病

マンゴーで最も厄介な病気で、果実や葉などに褐色の斑点が発生する。剪定して日当たりや風通しを改善するほか、薬剤散布も効果的。

よくある失敗Q&A

Q花は咲きますが、実つきが悪く収穫できません。
A人工授粉をして、開花期の温度や水分管理、置き場や剪定のしすぎなどに注意しましょう。

まずはQ&A❶ で解説している花つきをよくするポイントを守り、開花数が少しでも多くなるように工夫しましょう。十分な数の花が咲いたら、人工授粉をして確実に受粉・受精させます。花粉が水に流れると受粉が失敗することもあるので、開花期間中に降雨が多いようなら、鉢植えを一時的に軒下などに置くと効果的です。また、開花期の気温が20℃を下回ると花粉の活動が衰えてうまく受精しないので、置き場を工夫して気温を調節することも重要です。開花中に土が乾燥して枝葉がしおれると実つきが極端に悪くなるので注意しましょう。特に鉢植えは水切れしないように水やりを徹底します。

開花後の株にはなるべく日光を当てて、光合成を十分にさせることが重要です。日光に当たっている時間が多いほど実つきがよくなります。剪定時に枝を切りすぎないようにすることも実つきをよくするポイントです。

鉢植えがおすすめ!!

耐寒性が弱いマンゴーは、冬の寒さ対策として鉢に植えて、室内などの暖かい場所で越冬させるとよいでしょう。庭に植えると高木になりやすい果樹でもあるので、鉢に植えることでコンパクトに仕立てることもできます。加えて、鉢植えにすることで、根の生育が制限され、枝葉の無駄な伸びが抑えられて実つきがよくなります。植え付けから初結実までの年数を1~3年程度短縮することもできるので、鉢植えを強くおすすめします。

三輪みわ 正幸まさゆき

千葉大学助教。教育研究活動のほか家庭でも果樹を気軽に楽しむ方法を提案している。「剪定もよくわかる おいしい果樹の育て方」(池田書店)など著書多数。

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