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モモ・ネクタリン

モモ、ネクタリンは病害虫の被害にあいやすく、家庭で栽培するにはハードルが高いともいわれていますが、手塩にかけるからこそ収穫の喜びは一層大きくなります。家庭栽培向きの品種を選んで、ジューシーな果実を味わってはいかがでしょうか。

憧れのモモ栽培は
病害虫防除が最大のポイント

モモはジューシーな味わいと甘い香りが魅力の果物です。ネクタリンはモモの変種とされ、果皮の表面の産毛が少なく、果肉がしっかりとしているのが特徴で、かための食感が好みの方におすすめです。育て方はどちらも同じです。

高級フルーツとしてのイメージが強いモモやネクタリンを自宅で育てられればうれしいものです。しかし、これらの栽培は果物の中でも特に難易度が高く、ポイントを押さえないと収穫できなくなることもあるので注意が必要です。

最も注意すべきなのが病害虫です。灰星はいぼし病やシンクイムシ類が多発すると収穫量が激減することも珍しくありません。置き場所や袋掛けなどには特に留意し、苗木入手の際には花粉のある品種を選ぶことも、実つきをよくするためには重要です。

日常の管理

置き場所

春〜秋の鉢植えの置き場所は特に重要です。まずはなるべく日当たりや風通しのよい場所に置きましょう。そして何よりも重要なのが、雨に当たらない軒下などに置くということです。株に雨が当たると灰星病などが発生して収穫皆無になることもあります。5〜9月は多少の日当たりや風通しを犠牲にしてでも、軒下などの雨の当たらない場所に移動させるとよいでしょう。
冬はマイナス15℃程度の低温に耐えるので、よほどの寒冷地でなければ屋外で越冬させます。

水やり

根は耐乾性に強く、庭植えでは水やりは基本的には不要です。一方、猛暑の7〜8月に、10日間ほど降雨がなければ、樹の様子を見ながら水をたっぷりと与えましょう。
鉢植えでは、春と秋は2〜3日に1回、夏は毎日、冬は1週間に1回を目安とします。
水やりは株元の土に目がけて与えるのが基本です。枝葉や果実に水がかかると病気を助長する可能性があるからです。一方、晴天時のすぐ乾く環境であれば、枝葉などに水をかけて、汚れや害虫などを洗い流したり、葉の温度を下げたりすると効果的です。

肥料

肥料は、3月(油かすなど)、5月(化成肥料など)、9月(化成肥料など)の年間3回に分けて与えるのが一般的です。与える量は樹の大きさや肥料の種類によって異なります。

植え付け(11月~翌年3月)

花粉の有無によって実つきのよさに違いがあるので、苗木を入手する際には花粉の有無に注目しましょう。
甘い果実を収穫するためには土の水はけがポイントとなるので、庭植えでは腐葉土などを混ぜ込んで植え付けます。鉢植えでは果樹用の培養土などを用いるとよいでしょう。
イラストのように1本の枝が棒状に伸びた苗木を購入した場合は、枝先を日常の管理接ぎ木部から25〜50㎝の長さで切り詰めることで、低い樹高に仕立てることができます。

品種を選ぶ際は花粉の有無に要注意!
品種によっては受粉樹が必要

モモやネクタリンは基本的には受粉樹が不要で、苗木1本でも実つきがよいのが特徴です。ただし例外もあり、ʻ白桃ʼなどの品種の花には花粉がほとんどなく、苗木1本では実つきが悪いので、注意が必要です。ほかにも右表の品種は花粉がほとんどないため、受粉樹として花粉がある(多い)品種が必要です。家庭園芸では花粉がある品種の栽培がおすすめです。

栽培カレンダー

年間の管理・作業

人工授粉(3〜4月)

モモの花には雌しべと雄しべがあり、両者の相性がよくて一つの花の中で受粉受精できるので、基本的には受粉樹は不要です。

受粉は風もしくはミツバチなどの昆虫によって行われるため、人工授粉も基本的には不要です。ただし、毎年のように実つきが悪い場合は、雄しべの花粉が雌しべに届いていない可能性もあります。左写真のように乾いた絵筆などを用いて授粉すると実つきが改善するかもしれません。

‘白桃’のように花粉がない品種では、前述の方法で人工授粉しても効果が期待できないので、花粉がある‘あかつき’などを受粉樹として用意し、花を摘んで雌しべの先端(柱頭)にこすりつけます。

摘果(5月)

品質のよい果実を収穫するために、落果が落ち着いてきた5月ごろに摘果を行いましょう。4月以前に摘果すると、果実が肥大しすぎて、中の核が割れて落果することもあるので注意が必要です。

摘果で果実を間引く際には、1果当たりに葉が30枚程度ついた状態を目安とします。30㎝以上の枝には2〜3果、10〜30㎝の枝には1果、10㎝未満の枝は3〜4本に1果と枝の長さを目安にしてもよいでしょう。日焼けしやすい上向きの果実を優先的に間引き、横向きや下向きの果実を残すと品質のよい果実が収穫できます。

袋掛け(5月)

モモの果実は非常にデリケートで傷みやすく、灰星病やシンクイムシ類などの病害虫の被害から守るためにも、袋掛けは必ず行いましょう。摘果直後の果実に市販の果実袋を枝ごと掛けます。

収穫(6〜10月)

果実袋を外し、全体が色づいた果実だけを収穫します。果実を上に持ち上げると収穫できます。

気をつけたい病害虫

灰星病

成熟した果実の全体に白い粉が吹き、収穫が皆無になることもある厄介な病気。鉢植えは雨が当たらない軒下などに移動させ、庭植えは袋掛けをする。

縮葉しゅくよう

5月ごろの葉が火膨れ状に赤く巻く。冬に落ち葉や枯れ枝を処分するほか、登録のある薬剤を散布するのが特に効果的。発生が少なければ、気にしなくてもよい。

シンクイムシ類

モモノゴマダラノメイガなどのガの幼虫が食害しながら果実内に侵入する。摘果後に袋掛けをするほか、特に6〜8月に樹を観察して見つけ次第、捕殺する。

アブラムシ類

先端の若い葉の裏にアブラムシ類が発生し、葉が巻いて樹が弱る。周囲の枝葉や果実が黒く汚れる、すす病の原因になることも。見つけ次第、捕殺する。

3ステップで覚える
モモ、ネクタリンの剪定

12月〜翌年2月が剪定の適期です。枝葉の生育が旺盛で高木になりやすい性質があるため、必ず毎年のように剪定して、コンパクトな状態が維持できるようにしましょう。また、中果枝や短果枝と呼ばれる30㎝以下の短い枝に果実がつきやすいので、これらの枝が多く発生するような剪定を心掛けます。

樹の広がりを抑える

樹をコンパクトにする、もしくは現状維持する場合には、まずは何本かの枝をまとめて切り取ります。分岐部まで遡り、切り残しのないように切るのがポイントです。上方向だけでなく、横方向にも縮めると樹がコンパクトになります。植え付けたばかりの幼木の場合、ステップ1は不要なので、ステップ2から始めます。

不要な枝を間引く

次に不要な枝を切り取ります。不要な枝とは、徒長枝と呼ばれる1m以上の長い枝、同じ場所で何本も枝分かれしている枝、交差している枝、枯れ枝などです。切る際には不要な枝を切り残すことなく、付け根で切り取ることを心掛けます。モモでは30㎝以下の中果枝、短果枝に品質のよい果実がつきやすいので、これらの枝をなるべく優先的に残し、長い枝を切り取ります。ステップ1〜2で全体の6割程度の枝を切り取るのが目安です。

ほかの枝と交差している枝を切る。

残った枝の先端を切り詰める

最後にステップ1〜2で残った枝のうち、20㎝以上の長い枝だけを選んで、先端を4分の1程度切り詰めます。枝を切り詰めることで適度な長さの枝が複数発生して、樹を若返らせることができます。先端の芽が葉芽(下の)になるような位置で切ると、枝の先端が枯れ込むのを防ぐことができます。

葉芽が先端になる位置で切る。

花芽と葉芽を見分けよう

モモやネクタリンの芽のうち大きくて丸いのが花芽で、花芽からは翌春に1輪の花が咲きます。芽のうち、小さくて尖っているのが葉芽で、翌春に枝葉が発生します。1カ所に最大で3個の芽がつき、花芽と葉芽が混在します。ステップ3では、切り詰める先端の芽が葉芽になるような位置で切り詰めるとよいでしょう。

大きくて丸いのが花芽、小さくて尖っているのが葉芽。

よくある失敗Q&A

Q収穫前の果実が腐るなどして収穫できません。
A灰星病やシンクイムシ類、核割れなどに注意しましょう。

モモはうまく育てないと病害虫や落果などが発生しやすく、収穫皆無になることも珍しくありません。まず注意したいのが灰星病(右写真)です。収穫間際の果実に白い粉が吹いて全体が腐るのが灰星病の特徴です。果実に雨がかかると発生しやすいので、鉢植えは軒下などに置きましょう。冬の剪定時に枯れ枝を切り取り、落ち葉を拾うのも効果的です。毎年のように多発する場合は薬剤散布も検討します。直接果実に穴があいて腐っている場合は、シンクイムシ類などの害虫を疑います。これらの病害虫を共通して防ぐには、摘果直後の袋掛けが極めて効果的です。
落果した果実を割ってみて、中の核の部分(タネの周囲)が黒く褐変している場合は核割れなので、摘果時期を見直しましょう。

灰星病を発症し、白い粉が吹いて全体が腐った果実。

三輪みわ 正幸まさゆき

千葉大学助教。教育研究活動のほかに、家庭で果樹を気軽に楽しむ方法を提案している。『庭でも鉢でも育てられる 果樹の育て方』(新星出版社)など著書多数。

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