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オーチャード イチジク

傷みやすいため完熟果があまり出回らないイチジクも、家庭で栽培すれば食べ頃に収穫でき、絶品の味わいを楽しむことが可能です。傷みやすいとはいえ、たくさんとれたら冷凍して保存でき、半解凍くらいで食すと、最高のデザートになります。

広い庭がなくても楽しめる!
絶妙な完熟果の味わい

イチジクを家庭で育てる最大のメリットは、完熟果を食べられることです。イチジクは完熟するとやわらかくなり、輸送で傷んでしまいます。そのため、果物コーナーで売られている果実は、早どりされている傾向にあり、本来の味ではありません。しかし、家庭栽培すれば、とろりと甘い完熟果の風味を味わうことができるので、ぜひチャレンジしてください。

一方、イチジクといえば庭に植えて大木にして育てるイメージが強く、広い庭がないと敬遠される傾向にあるようです。しかし、小さな庭に植えた場合でも一文字仕立てにすればコンパクトに育てられるほか、鉢植えにすればさらに小さく育ち、マンションのベランダでも栽培が可能です。

育てる際に特に注意する点は、植え付け後の仕立てと水やりです。

イチジクは鉢栽培でも収穫を十分楽しめる。水切れに注意し、安定した水管理をするのがポイント。

日常の管理

置き場所

日当たりを好むので、なるべく直射日光が当たる場所に鉢植えを置きます。季節に応じて少しでも長く日光に当たる場所や風通しのよい場所を探して移動させると、実つきや果実の品質が高まります。

病気の発生は少ないものの、成熟してやわらかくなった果実に雨が当たると傷みやすいので、収穫時期はなるべく軒下などの雨が当たらない場所に移動させるとよいでしょう。

冬はマイナス10℃程度の低温まで耐えるので、屋外で冬越しさせます。

水やり

根が水気を好み、乾燥を嫌います。庭植えでは水やりは基本的には不要ですが、猛暑の7~8月に2週間ほど降雨がなければ、たっぷりと水やりをします。

鉢植えの水やりは特に重要です。水が不足すると葉が縮れて落果し、翌年まで実つきが悪くなることもあるので注意が必要です。表土が乾いたらたっぷり水やりするのが基本ですが、春と秋は2~3日に1回、夏は毎日、冬は1週間に1回を目安とします。収穫間近の果実に水がかかると傷む恐れがあるので、水やりは株元の鉢土に向かって行います。

肥料

2月(油かすなど)、6月(化成肥料など)、10月(化成肥料など)の年間3回に分けて施します。夏果と秋果の二季どりが収穫できる品種では、収穫が6~9月の長期間にわたるので、肥料が切れないように元肥の2月に加えて、6月にも追肥を施すのがポイントです。10月はお礼えとして速効性の肥料を施して樹を回復させます。

植え付け(11月~翌年3月)

植え付けの適期は11月~翌年3月です。イラストを参考にして、庭や鉢に植え付けます。

イチジクは、植え付けた時点から仕立て方を意識して育てることが重要です。おすすめなのは、樹高を低く維持でき、剪定が簡単な一文字仕立てです。

一文字仕立てがおすすめ!

一文字仕立ては、植え付けから1年後の冬に枝を2本に減らした後、骨格となる枝として横一文字に配置する仕立て方です。2年後以降は両端の枝を拡大させつつ、残りの枝はすべて2節程度で切り詰めればよいので剪定が簡単で、2m程度のコンパクトな樹高にできるのがメリットです。数年間放任した立木仕立ての樹を一文字仕立てに仕立て直すことは難しいので、植え付け時の切り詰め(植え付けイラスト参照)から工夫する必要があります。

栽培カレンダー

年間の管理・作業

❶芽かき(4~7月)

春になると多くの新梢が発生します。特に一文字仕立てで2節程度に切り詰めた枝の先端からは複数の新梢が発生するので(右写真)、生育がよい1本を残してほかは取り除きます。そのほかの仕立て方でも、込み合いそうな場所は間引きます。

一文字仕立てでは、新梢を1本だけ残すとよい。
❷誘引(5~8月)

一文字仕立てでは、発生した新梢が真上に真っすぐ伸びることで周囲の新梢と重なることが防げ、日当たりや風通しがよくなります。棒状の支柱などを設置した後、真上に伸びるようにひもで固定するとよいでしょう。そのほかの仕立て方では特に不要です。

写真のように棒状の支柱に誘引するほか、横方向にワイヤーなどを張ってもよい。
❸摘芯(5~9月)

庭植えでは新梢が伸びやすく、手の届かない高さまで広がって養分をロスするほか、日当たりや風通しが悪化します。一文字仕立てでは、の芽かきで残した新梢が2m程度まで伸びたら、その先端をハサミなどで切って、生育を止めるとよいでしょう。鉢植えは新梢が伸びにくいことが多く、摘芯は不要です。

庭植えでは、新梢が2ⅿ程度まで伸びたら、先端をハサミで切る。新梢の切り口から流れ出る白い液に触れると、肌がかぶれることもあるので注意。
❹収穫(6~9月)

イチジクは伸びた新梢の下側から順番に収穫が始まり、そのタイミングが一律に揃うことはありません。色づきやかたさなどから成熟状態を判断し、適熟になった果実だけを厳選して順次収穫しましょう。完熟果には、市販の果実では味わえない風味があります。

果実に傷がつかないように優しくつかみ、持ち上げると収穫できます。完熟果は傷みやすいので、収穫後はなるべく早く食べるとよいでしょう。

未熟果(左)、適熟・完熟果(中央)、過熟果(右)。気温が高いと1日で成熟度が進むこともあるので、夏は頻繁にチェックするとよい。
果物の中でも一二を争うほど傷みやすいので、果実の取り扱いには細心の注意を払う必要がある。

気をつけたい病害虫など

カミキリムシ類

最も注意すべき害虫で、幼虫が地際付近の太い幹を食害して樹が枯れることも。写真のような木くずを見かけたら、直ちに中の幼虫を針金や薬剤で駆除する。

カイガラムシ類

枝葉が吸汁きゅうじゅうされて樹が弱る。カイガラムシ類が分泌する甘露によって周囲が黒く汚れるすす病が発生することも。見つけ次第、ハブラシなどでこすり取るとよい。

鳥害

カラスやムクドリなどの鳥が果実を食害する。くちばしでつついたような穴が残るのが特徴。樹の周囲に鳥よけの網やテグスを設置するのが効果的。

裂果

完熟前の果実の先端が割れて、中の果肉がむき出しになる。土が乾燥した状態で雨が降ると発生しやすいので、定期的に水やりして土を乾燥させないようにする。

3ステップで覚える
一文字仕立てのイチジクの剪定

剪定の適期は枝が休眠している12月~翌年2月です。イチジクは新梢の発生が特に多く、大木になりやすいので、剪定では毎年半分以上の枝をバッサリと切り取るとよいでしょう。今回は最もおすすめの仕立て方である一文字仕立てに焦点を当てて剪定を解説します。剪定方法は極めて簡単ですが、毎年必ず剪定をする必要があります。

ひこばえを切り取る

十分に大きくなった庭植えの樹からは、株元からひこばえと呼ばれる枝が発生することがあります。残しておくと枝が込み合うので、ひこばえはすべて付け根で切り取ります。なお、根の量が少ない鉢植えは、ひこばえが発生することはほとんどありません。

株元からひこばえがたくさん発生したら、すべて切る。

樹を拡大させる

植え付けから5年以内であって、樹を左右に拡大させたい場合は、両端にある2本の枝を半分くらいで切り詰めます。切り詰めた枝は、ひもやU字ピンなどを使って横一文字になるように誘引します。残ったほかの枝については、ステップ3で切り詰めます。拡大が終了した樹については、毎年ステップ1と3のみを行います。

両端の枝を半分くらいで切り、水平方向へ誘引する。

残った枝先を切り詰める

ステップ1~2で残った枝は、すべて2節程度(芽を2個程度残して)で切り詰めます。このようにバッサリ切り詰めても、翌春に新梢が発生して果実が各節ごとにつくので問題ありません。

2節程度残して切る。

よくある失敗Q&A

Q10月以降の枝の先端に残る緑色の果実はどうしたらよいですか。
ある程度の大きさの果実は寒さで枯れるが、小さな果実は夏果として翌夏に収穫可。
A温度が足りずに成熟しなかった果実です。翌年6~7月に収穫できる場合もあります。

イチジクは25℃程度の温度が確保できないと果実が肥大・成熟しません。そのため、秋の枝先に緑色の果実が残ることが多いのです。この果実はハウス栽培をして暖房でもしない限りは肥大・成熟せず、変色して落果するので家庭では収穫をあきらめることになります。ただし、枝の先端付近にある小さな果実は枯れずに残り、翌年の6~7月に収穫できることもあります。この果実を夏果といい、8~9月に収穫できる果実(秋果)と区別されています。夏果は大果になるので、剪定時に切り詰めない枝をあえて残して、少量収穫してみてもよいと思います。

生育が止まった後に残しておいても、秋果は越年して収穫できることがある。

三輪みわ 正幸まさゆき

千葉大学助教。教育研究活動のほかに、家庭で果樹を気軽に楽しむ方法を提案している。『おいしく実る!果樹の育て方』(新星出版社)など著書多数。

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