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トマトについて
・学名「Solanum lycopersicum」・和名「トマト」
・原産地「アメリカの西部高原地帯」
・分類「ナス科トマト属」
トマトを用途別に分類すると、サラダなどで食べる「生食用トマト」とジュースやケチャップなどの原料となる「加工用(ジュース用・調理用)トマト」に分けられ、さらに生食用トマトは、
果実の大きさの違いから、大玉、中玉、ミニトマトの三つに分類されます。
その中でも、ミニトマトは、果実の形状や色、大きさが多様で、用途が豊富であるなどの利点があり、大玉トマトに比べて花数が多く、着果性に優れ、果実糖度が比較的高いといった特徴があります。また、リコピンなどの機能性成分を多く含み、日もち性もよく、食味が優れることから需要が増えています。2013年のデータでは、ミニトマトはトマト生産の約1割を占め、食生活の多様化に伴い、生産量と栽培面積が著しく増加した野菜の一つです。
【トマトの栽培ポイント】
・発芽のポイントトマトの発芽は10~35℃の範囲内で起こり、最適温度は20~30℃です。発芽不良の多くは、低温下でタネまきをしたため起こります。
一般地の露地栽培では5月上旬ごろの定植になり、その2カ月前の3月に入ってタネをまきます。まだ気温が低いため、加温設備が必要です。発芽には高温が必要で、適温の20~30℃では約5~7日で発芽します。しかし温度が低いと発芽は著しく遅れます。
タネまきにはハウスかトンネル内で「農電園芸マット」の上に播種箱を置くか、家庭用発芽・育苗器を使うと便利で、発芽が早まり揃いもよくなります。発芽までの地温設定は28℃とし、発芽後は昼温25℃、地温22~23℃で、夜温15℃を保つようにします。
温度以外では、過湿あるいは乾燥を避けます。播種培養土には「タキイたねまき培土」など、清潔で保水性と排水性がよい土を選びます。播種箱やトレイを必ず水平に置き、その下に支柱などを置き、過湿にならないようにします。タネまきの溝の深さは3~5㎜とし、タネまき後軽く覆土をします。
発芽不良や発芽の不揃いは、まき溝の深さが一定でなかったり、播種箱が傾き、水分の過不足が原因となっても起こります。タネまき時にはたっぷり水をやりますが、その後発芽するまで土が乾かない限り水やりは控えます。
■お役立ちコンテンツ
・トマトの上手な栽培方法・育て方トマトを上手に育てるための栽培方法やお役立ち知識などが一括で確認することができます。