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スイカ・メロン特集

甘くみずみずしい果汁がいっぱいのスイカとメロンは、暑い夏に涼味をもたらすごちそうです。大きな実の収穫は、達成感も抜群!家庭菜園でぜひ育ててみたいという方もたくさんいらっしゃるでしょう。そこで今回は、タネまきから育苗、収穫までを詳しくご紹介します。気になる品種のタネを早めに準備して、夏の菜園計画に加えてみてください。

  • スイカの栽培方法
  • メロンの栽培方法
  • スイカの栽培方法
  • メロンの栽培方法

タネまきは3月下旬~5月上旬。収穫まで草勢をキープすることが大切!

スイカ
生育特性
スイカは、アフリカが原産地で、高温・強日射を好みます。発芽適温25~30℃、生育適温は25℃前後で、霜にあうと枯死します。開花期には最低気温が13℃以上必要で、これより低温になると花粉が出にくくなり、着果が不安定になります。反対に、開花期以降の気温が高く、晴天が続くと、人間が交配をしなくてもミツバチが媒介して次々と着果します。
好適土壌pHは5~6.5で、酸性土壌でも比較的よく生育します。また、土壌の乾燥に強い半面、湿害を受けやすいため、水はけのよい土壌が適します。強い光を好むので、日当たりのよい場所を選びましょう。
栽培のポイントは、交配前に適度な草勢にして確実に着果させること、その後は収穫まで草勢を維持する肥培管理と整枝・誘引です。下記の栽培方法で詳しくご紹介しましょう。

シャリシャリ感がおいしく甘い「秀山」。

おすすめ品種
大玉では、赤肉で、甘くてシャリ感があり空洞果になりにくい「秀山」や、楕円形で甘みが強い「紅まくら」、小玉では、赤肉で変形果や裂果になりにくく、シャリシャリと食味がよい「紅しずく」などがおすすめです。小玉は、大玉に比べて着果負担が小さいので栽培しやすく、2番果を収穫することも可能です。

楕円形がユニークな「紅まくら」。変形果や裂果になりにくい「紅しずく」。

栽培暦
晩霜がなくなり、地温が15℃を超えるころから定植できます。中間地や暖地の露地栽培では、【図1】のように5月上旬以降に定植します。5月上旬ごろにタネをまけば、梅雨明け近くに交配期となります。この時期の栽培では、親づるを5~6節で摘芯し、伸びてきた子づるを配置すれば、あとは整枝も誘引も交配も行わない放任栽培も可能で、お盆前後に立派な果実を収穫することも難しくありません。

【図1】家庭菜園でのスイカの栽培暦

スイカの栽培方法

①育苗
タネまき前に芽出しをすれば、発芽を早く揃えることができます。湿らせたガーゼでタネを包んでポリ袋に入れ、これを人肌くらいの温度で管理し、夜は暖かい浴室などに置いておきます。このようにして3~4日後に、芽が出始めたらまきます。9~10.5cmのポットに培養土を詰め、タネを2~3粒、深さ1cmほどにまき、覆土して水やりします【写真1~4】。温度が低いようならタネをまいたポットを大きめのポリ袋に入れて、日光が当たる部屋の窓際に置くなど、発芽適温に近づけるようにします。発芽後は、土が乾いたら晴天の午前中に水やりします。
  • 【写真1】ポットの底に不織布などを敷く。
  • 【写真2】培養土を詰めて、2~3つのまき穴をあける。
  • 【写真3】タネを1穴に1粒ずつまく。
  • 【写真4】指先で土を寄せて、覆土する。
②畑の準備
定植の1カ月ほど前に1m²当たり完熟堆肥を2kg、苦土石灰100g、有機配合肥料などでチッソ、リン酸、カリを各成分量で大玉は16g、小玉では12gを目安に施用します。三要素が各8%の肥料の場合、元肥全量で、大玉では200g、小玉では150gを施して耕します。チッソが多すぎると、草勢が強くなり着果不良を招くので注意してください。
定植の1週間前に幅70~100cm、高さ10cmの畝をつくり、地温を高めるためにポリフィルムでマルチをしておきます【図2】。

【図2】畑の準備

③定植とその後の管理
根鉢ができる本葉4~5枚になった苗を定植します【写真5】。定植は、風のない晴天日に行い、定植前には培養土に水をたっぷりと含ませます【写真6~7】。株間は、子づる1本当たり20cmほど確保できるようにし、1株から子づるを4本出す場合は80cm、5本出す場合は100cmとします。気温が低ければ、定植後10日ほど株をポリ袋などで囲って保温するとよいでしょう【写真8】。
  • 【写真5】本葉4~5枚のころ、根鉢ができ定植できる。
  • 【写真6】定植前にポットごと水につけてたっぷり吸水させる。
  • 【写真7】十分に吸水させたら畑に定植する。
  • 【写真8】気温が低い時期には肥料袋などのポリ袋で囲い保温する。
活着後、5~6節で親づるを摘芯し、子づるが50cmほどになったら、生育のよいものを4本残して他は元から摘みとります。子づるの各節から出る着果節より下の孫づるは、小さいうちにかきとります。子づるが1mほどに伸びたら、つる先を20cmほどの間隔で一方向に誘引します【写真9】。子づるが畝の外に伸びる前に、通路にわらなどを敷きます。
子づるには、7~8節あたりに雌花の1番花がつき、以後5~6節おきに雌花がつきます。1番花に着果させると早く収穫できますが、小玉や変形果になりやすいので、17~22節につく3番花か、その後の4番花に着果させるのがおすすめです。
その後の整枝・誘引は【図3】のように行います。3番花が咲く2~3日前に、着果節までの孫づるを摘みとります。草勢は、つる先をみて診断しますが、交配前にはつるがタバコくらいの太さで、先が軽く上を向いているのがよい状態です【写真10】。
  • 【写真9】4本整枝の誘引の方法。
  • 【写真10】つる先で草勢を判断。

【図3】子づる4本整枝2果どり栽培の場合

予定した節に雌花が咲いたら、交配を行います。開花している雄花を摘み取り、花粉がたっぷりつくように雌花の柱頭にこすりつけます【写真11】。交配は、午前9時ごろまでに済ませるようにし、収穫の目安となるように雌花の近くに交配日を書いたラベルをつけておきます。
着果した果実がテニスボール大になったら、大玉では2つるで1果、小玉は4つるで3果を目安に摘果します。縦長で形の整った果実を残しましょう【写真12】。温度が高いと次々に着果してどれも大きくなりますが、着果数が多いと糖度が低くなるので、思いきって摘果しましょう。また、果実が土に触れていると腐敗しやすいので、敷きわらか玉敷き皿などに載せます。
  • 【写真11】柱頭に花粉がたっぷりつくように雄花をこすりつける。
  • 【写真12】テニスボール大になったら摘果し、縦長の果実を残す。
摘果後、つる先の通路に速効性肥料を、三要素各成分で1m²当たり5gほど施用します【写真13】。ただ、交配時につる先が太くて上を向き、つる先から雌花まで70cm以上ある草勢が強い状態の場合は、追肥は不要です。収穫の7~10日ほど前になったら、果実の向きを変えて光が当たっていない部分に光を当てると、果実全体が均一に着色します。なお、梅雨明けごろに強い日射を受けると果実が日焼けすることがあります。これを防止するためには、葉やわらなどで果実を覆うとよいでしょう【写真14】。病気では、雨が多いと、炭そ病やつる枯病が発生しやすいので、交配後から2~3回、ベルクート水和剤などを散布します。アブラムシを見つけたら、モスピラン水溶剤などで防除します。
  • 【写真13】甘いスイカにするポイントは、収穫期まで草勢を維持すること。
  • 【写真14】梅雨明けごろの日焼けを防ぐために果実に日よけをする。
④収穫
交配から収穫までの期間は、小玉では6月開花で30~35日、7月開花で27~32日、大玉では小玉に7~10日をプラスした日数が目安です。着果節の巻きヒゲの枯れ込みや、果実を軽くたたいてポンポンと弾むような音がしたら果実の試し切りを行い、熟度を確認してから収穫します【写真15】。収穫期になると、再びつる先に雌花が咲きだして着果します。茎葉がしっかりしていれば、2番果を収穫することもできます。

【写真15】果実が大きくなったら、音の確認や試し切りで熟度を確認する。

川城 英夫

千葉県農林総合研究センター生産技術部長川城 かわしろ 英夫ひでお
1979年千葉県入庁、千葉県農業試験場、同県野菜担当農業専門技術員などを経て、現在、千葉県農林総合研究センター生産技術部長。農学博士。主な著書に「家庭菜園レベルアップ教室根菜Ⅰ」(農文協)、「野菜づくり 畑の教科書」(監修・家の光協会)など多数。

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