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スイカ・メロン特集

甘くみずみずしい果汁がいっぱいのスイカとメロンは、暑い夏に涼味をもたらすごちそうです。大きな実の収穫は、達成感も抜群!家庭菜園でぜひ育ててみたいという方もたくさんいらっしゃるでしょう。そこで今回は、タネまきから育苗、収穫までを詳しくご紹介します。気になる品種のタネを早めに準備して、夏の菜園計画に加えてみてください。

  • スイカの栽培方法
  • メロンの栽培方法
  • スイカの栽培方法
  • メロンの栽培方法

過湿に弱いので排水のよい土壌で育てる

メロン
生育特性
原産地は北アフリカとインドとされる高温性の野菜で、発芽適温は25~30℃、生育適温は昼温25~28℃、夜温18~20℃で、降霜にあうと凍害を受けます。湿度が低く、昼夜の温度差が大きいと甘いメロンができます。露地栽培では、晩霜の危険がなくなり地温が16℃を超える時期に植え付けます。
土質は特に選びませんが、湿害に弱く、着果後30日以降に水分が過剰に吸収されると、果実の糖度が低下したり割れやすくなるため、排水のよい土壌が適します。適する土壌pHは6~6.5で、日当たりのよい場所を選びましょう。
おすすめ品種
メロンには、果面にネットの出ないノーネット系と、ネットが出るネット系があります。ノーネット系では、病気に強くて作りやすく、果皮が乳白色の「かわい~ナ」や、果重が1kgほどで白皮の甘みが強い「アリス」などがおすすめです。「かわい~ナ」は果重が1個300gほどと小型で、1株から10~20果収穫できます。整枝作業が容易で、収穫期を判定しやすい品種です。ネット系では、緑肉の「パンナ」などがおすすめです。ネットがきれいに発生し、果実は糖度が高く、日もちのよい品種です。
  • ノーネット系の「かわい~ナ」。
  • ノーネット系の「アリス」。
  • ネット系の「パンナ」。
栽培暦
3月下旬~4月中旬にタネをまけば、7月中旬~8月にかけて収穫できます【図3】。風雨にさらされると病害や果実障害を受けやすいネット系は、トンネル栽培にすれば格段に安定します。

【図3】家庭菜園でのメロンの栽培暦

メロンの栽培方法

①育苗
育苗は、タネの芽出しも含めて、スイカと同様にポットに2~3粒まき、子葉展開~本葉1枚までに1本に間引きます【写真16】。その後はスイカと同様に管理します(スイカページ参照スイカページ参照)。

【写真16】子葉展開~本葉1枚のころに1本に間引く。

②畑の準備
定植の1カ月ほど前に1m²当たり完熟堆肥を2kg、苦土石灰100g、有機配合肥料などでチッソ、リン酸、カリを各成分量で12gを目安に施用します。三要素が各8%の肥料の場合、元肥全量で150gを施して耕します。
定植の1週間前に幅70~100cm、高さ10cmの畝をつくり、地温を高めるためにポリフィルムでマルチをします【図4】。トンネル被覆をする場合は、畝をつくってマルチをしたら、直ちにトンネル被覆をして地温を上げておきます。

【図4】畑の準備

③定植とその後の管理
育苗日数30~40日、本葉3~4枚の苗を、株間は80cmで、スイカに準じて定植し、ホットキャップをかぶせます。【写真17】。活着したら本葉を4枚残して摘芯します。ホットキャップは定植後2~3週間したら除去します。
子づるが50cmほどになったら、ノーネット系では2~3本、ネット系では2本残して、ほかは元から摘みとります【写真18】。
子づるが1mほどに伸びたら、一方向に誘引します【写真19】。ノーネット系では子づるの6~10節【図5】、ネット系では11~15節から出る孫づるを2節で摘芯し【図6】、孫づるの1節目につく雌花に交配して着果させます。着果節位以下の子づるから出る孫づるは、早めにかきとり、子づるは25節前後で摘芯します。摘芯後に着果節より上の節から伸びる孫づるは、草勢を維持するために、ネット系では3~4本残し、ほかは摘みとります。ノーネット系では、着果節より上の節の孫づるは放任します。子づるが通路に伸び出す前に、通路に敷きわらをしておきます。
  • 【写真17】本葉3~4枚のころに定植する。
  • 【写真18】子づるが伸びたら揃ったものを2~3本にする。
  • 【写真19】子づるを誘引する(2本仕立て)。

【図5】ノーネット系メロンの仕立て方

【図6】ネット系メロンの仕立て方

メロンは1つの花に雄しべと雌しべがあるため、開花したら雄しべで雌しべを軽くなでるようにして交配し、花の近くに交配日を記したラベルをつけます。ミツバチが働いていれば交配は不要です。交配後、10日ほどして果実が鶏卵大になった時に、ネット系は長卵形で傷のない果実を子づる1本当たり2果、ノーネット系では3果残して、ほかは摘果します。ただし、果実が小さい「かわい~ナ」は摘果せず、すべて収穫します。
トンネルをした場合、中の気温が30℃を超えたら換気します。最低気温が14℃を超えたら、夜間も裾を10cmほど開け、交配後は雨をよける程度にします。
病気では、うどんこ病やつる枯病などが発生しやすいので、交配後から2~3回、ベルクート水和剤などを散布します。アブラムシは見つけたら、モスピラン水溶剤などで防除します。
④収穫
「かわい~ナ」などのノーネット系は交配後45~50日、「パンナ」などのネット系では交配後53~55日で収穫となります。果実周辺の葉枯れ、ヘタ部のネットの盛り上がり、ヘタに離層ができることなどが収穫の目安です。試し切りをして、甘くなっていることを確認してから収穫しましょう。

川城 英夫

千葉県農林総合研究センター生産技術部長川城 かわしろ 英夫ひでお
1979年千葉県入庁、千葉県農業試験場、同県野菜担当農業専門技術員などを経て、現在、千葉県農林総合研究センター生産技術部長。農学博士。主な著書に「家庭菜園レベルアップ教室根菜Ⅰ」(農文協)、「野菜づくり 畑の教科書」(監修・家の光協会)など多数。

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