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人気の葉根菜の育て方 第1回

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人気の葉根菜の育て方 第1回

暑さが厳しくなるこの季節、秋冬野菜の栽培シーズンが到来します。ここでは、家庭菜園でも人気の葉根菜の栽培法を3回にわたって分かりやすくご紹介。初心者でも失敗しないための大事なポイントが盛りだくさんなので、ぜひ参考にしてください。

麻生 健洲

麻生あそう健洲けんしゅう

千葉大学園芸学部卒業後、農業高校で園芸や生物工学などを指導する。退職後は、書籍の執筆や監修などをするかたわら、家庭菜園を楽しむ。生け花や絵画、写真など多彩な趣味をもつ。著書に「だれでもできる ベランダで野菜づくり」(家の光協会)などがある。
ブログ(ポタジェ)http://potager.jp/

ブロッコリー [アブラナ科]

栄養豊富な花蕾を食べて健康に

ビタミン類などを豊富に含むブロッコリー。作りやすいのは、秋から冬に収穫する作型です。真夏の育苗は難しいので、野菜作りに不慣れな人は市販の苗を購入するとよいでしょう。品種を選ぶ時は、頂花蕾(最初に出る蕾つぼみ)を収穫したあとに側花蕾(頂花蕾を収穫したあとに出るわき芽)が出やすいものを選ぶと冬中収穫を楽しめます。また、ブロッコリーと中国野菜の介藍の交配種で、長く伸びた茎と花蕾の両方を利用する茎ブロッコリーも長期間収穫できるのでおすすめです。

栽培カレンダー

基本の土づくり

◆植え付けの2週間前まで

栽培スペース全体に1m2当たり苦土石灰100gをまき、深さ30cmくらいまでよく耕しておく。

◆植え付けの1週間前まで

栽培スペース全体に1m2当たり完熟堆肥1~2kgと化成肥料(チッ素・リン酸・カリの成分量が各8~10%のもの)100~150gをまいてよく耕す。

❶植え付け

株が大きく育つので畝は広めに

1週間前までに土づくりを済ませておく(基本の土づくり参照)。
畝幅約1m、高さ10~20cmの畝を立てる。条間約50cm、株間約45cmになるように植え穴を掘り、苗を植え付ける。

❷害虫対策

植え付け直後にかけるのがコツ

アオムシやアブラムシなどの被害にあいやすいので、植え付け直後から防虫ネットでトンネルがけをする。

POINT

モンシロチョウはキク科の植物を嫌うため、幼虫(アオムシ)の被害を減らすには、レタス類と混植するのがおすすめ。

❸追肥・土寄せ

計2回の追肥で生育を促す

植え付けから約2週間後、根元から離れた葉先の辺りに1m2当たり50gの化成肥料をまく。
花蕾が見え始めたころ、同様に追肥する。

POINT

追肥後は、株の倒伏を防ぐため、根元にしっかり土寄せしよう。

❹収穫

植え付け直後にかけるのがコツ

最初の蕾(頂花蕾)が大きく育ち、形がはっきりわかるようになったら茎を長めにつけて収穫する。収穫が遅れると蕾の間にすき間ができて食味が悪くなる。

POINT

わき芽(側花蕾)も収穫する場合は、頂花蕾の収穫後、2週間おきに1m2当たり化成肥料50gの追肥をすると次々と収穫できる。

やってみよう!タネから育てる育苗法

苗が購入できない時、好みの品種を作りたい時などは、家庭で育苗するのもおすすめ。
カリフラワーやキャベツも同様の方法で育苗できます。

7月中旬~8月上旬(中間地の場合)、3号(9cm)ポットにタネまき用土を入れ、5~6粒タネをまく。

土を薄くかけて水やりし、乾燥防止と日よけのため、不織布(ふしょくふ)などで覆う。発芽が揃ったら3本に間引く。

本葉2~3枚で1本に間引く。

本葉4~6枚で畑に植え付ける。

ブロッコリー商品一覧はこちら

カリフラワー [アブラナ科]

コリッとした食感と彩りを楽しむ

ビタミンCなどの栄養素を豊富に含むカリフラワー。最近は、紫やオレンジ、緑など色とりどりの品種が目を楽しませてくれます。ちょっと変わった形のロマネスコもカリフラワーの仲間で、同じ方法で育てることができます。白い品種のものは、花蕾をより白くするため、葉をしばって遮光するのがポイント。一方、紫やオレンジ、緑などのカリフラワーは、遮光しなくてもよいのでひと手間省けます。暑い時期の育苗は難しいので、数株育てる場合は、市販の苗を購入するのがおすすめです。

栽培カレンダー

基本の土づくり

◆植え付けの2週間前まで

栽培スペース全体に1m2当たり苦土石灰100gをまき、深さ30cmくらいまでよく耕しておく。

◆植え付けの1週間前まで

栽培スペース全体に1m2当たり完熟堆肥1~2kgと化成肥料(チッ素・リン酸・カリの成分量が各8~10%のもの)100~150gをまいてよく耕す。

❶植え付け

条間約50cm、株間約40cmで植え付ける

1週間前までに土づくりを済ませておく(基本の土づくり参照)。植え付け当日、畝幅約1m、高さ10~20cmの畝を立て、条間約50cm、株間約40cmになるように植え穴を掘る。苗を植え付け、根元にたっぷり水をかける。

❷害虫対策

すそを閉じて害虫の侵入を防ぐ

植え付け後、アブラムシなどの害虫を防ぐため、防虫ネットでトンネルがけする。すそは土で埋めて閉じておく。また、アオムシの被害は、レタスとの混植でもかなり防ぐことができる。

❸追肥・土寄せ

収穫までに2回追肥する

植え付けから約3週間後と、花蕾が見え始めたころの計2回、根元から離れた葉先の周辺に1m2当たり50gの化成肥料をまき、根元に土寄せをする。

❹縛葉

外葉をしばって花蕾を保護する

白い花蕾の品種は、真っ白な花蕾にするため、花蕾が見えてきたら外葉をしばるか葉を折って遮光する。

POINT

紫や緑、オレンジなどの色付き品種は、遮光の必要がないのでこの作業は不要です。

❺収穫

花蕾の下を切る

花蕾が直径15~20cmになり、緻ち密みつで滑らかな時に収穫をする。収穫が遅れると花蕾にすき間が目立つようになるので適期の収穫を心掛ける。

POINT

カリフラワーはブロッコリーと違い、側花蕾が発生しません。収穫が終わったら片づけましょう。

育ててみよう!カラフルなバリエーション

カリフラワーは、一般的な白の蕾以外にもカラフルなバリエーションが多く揃うのが魅力。紫色のものは加熱すると緑色に変わってしまいますが、オレンジ色と緑色のものは加熱してもそのまま変色しないので、食卓の彩りに最適。これらの色付き品種やロマネスコは葉で蕾を覆う遮光作業も不要。花蕾の大きさが確認しやすいのでとり頃を逃さず収穫できます。

ゆでると鮮緑色になる「バイオレットクイン」。

オレンジ色の花蕾が美しい「オレンジブーケ」。

ドーム型の緑カリフラワー、「グリングリーン」。

幾何学的な形がユニークなロマネスコ「グリーンアンブレラ」。

カリフラワー商品一覧はこちら

キャベツ [アブラナ科]

おいしいキャベツを上手に作る

キャベツは胃腸病に効果があるビタミンUをはじめ、ビタミンC、ビタミンKなどを豊富に含む健康野菜です。たくさんの品種がありますが、栽培時期(作型)にあった品種を選ぶのがポイント。園芸店などで売られている苗は、その地方や植え付け時期にあったものが並んでいるので、数株育てるなら購入苗を利用するのがおすすめです。タネから育てる場合は、収穫前にトウ立ちしてしまったり、割れたりすることがないようタネ袋の表示などをよく確認して選びます。

栽培カレンダー

基本の土づくり

◆植え付けの2週間前まで

栽培スペース全体に1m2当たり苦土石灰100gをまき、深さ30cmくらいまでよく耕しておく。

◆植え付けの1週間前まで

栽培スペース全体に1m2当たり完熟堆肥1~2kgと化成肥料(チッ素・リン酸・カリの成分量が各8~10%のもの)100~150gをまいてよく耕す。

❶植え付け

溝を切って植える方法もある

70~80cm間隔で深さ15~20cmの溝を切る。溝の中に40~50cm間隔で苗を置いていく。

苗を傷つけないように土寄せの要領で土をかぶせ、畝の形を整える。最後にたっぷり水やりする。

POINT

このやり方以外にも、ブロッコリー、カリフラワーの「❶植え付け」のように、畝幅約1m、高さ5~10cmの畝を立て、条間約50cm、株間40~50cmで植え付ける方法もある。

❷害虫対策

すそはしっかり埋める

害虫の被害にあいやすいので、植え付け直後に、防虫ネットでトンネルがけをする。

❸追肥・土寄せ

3回の追肥で大玉に育てる

本葉10枚のころ、1m2当たり50gの化成肥料を追肥する(1回目)。1回目の追肥から約20日後、同様に2回目、中心の葉が巻き始めたころに3回目の追肥をする。いずれも、追肥後には株元に十分に土寄せをする。

POINT

結球開始後の土寄せはNG。株が傷むだけでなく、根が切れて軟腐病発生の原因になるので注意します。

❹収穫

弾力があるうちに収穫する

球が大きく育ち、外葉より白っぽい緑色になってきたら収穫適期。球の上から手で押してみて、やや弾力があるころに収穫する。

POINT

収穫時期が遅れると裂球(球が割れること)しやすくなるので、適期に収穫しましょう。

大敵!キャベツの害虫に要注意

アオムシの食害にあったキャベツ。

キャベツの葉につくアオムシ。被害が広がらないうちに対処しよう。

キャベツの葉はアオムシやヨトウムシなどの害虫がつきやすく、放っておくと葉が穴だらけになってしまうことも。
被害を防ぐには、植え付け直後に防虫ネットでトンネルがけをするのが賢明。
また、ナメクジ類やウスカワマイマイは、見つけ次第取り除くか、有機農法でも使用が認められているナメクジ誘引殺虫剤(リン酸第二鉄製剤)を使用するのも有効です。

キャベツ商品一覧はこちら

ハクサイ [アブラナ科]

大きなハクサイを上手に作る

ハクサイは食物繊維やビタミン類、ミネラルをたくさん含んだ健康野菜です。おいしい旬は冬ですが、栽培時期が早すぎると病気にかかりやすく、遅れると結球しないこともあるので適期にタネまき、植え付けをすることが肝心です。病害虫も多いので、防虫ネットやマルチなど、適切な対策を心掛けます。直まきや育苗もできますが、真夏の育苗はやや難しいので、少ない株数なら市販のポット苗を購入するのがおすすめです。

栽培カレンダー

基本の土づくり

◆植え付けの2週間前まで

栽培スペース全体に1m2当たり苦土石灰100gをまき、深さ30cmくらいまでよく耕しておく。

◆植え付けの1週間前まで

栽培スペース全体に1m2当たり完熟堆肥1~2kgと化成肥料(チッ素・リン酸・カリの成分量が各8~10%のもの)100~150gをまいてよく耕す。

❶植え付け

マルチを張って生育を促す

畝幅約60cm、高さ約5cmほどの畝を立て、マルチを張る。40~60cm間隔でマルチに穴をあけ、根鉢を崩さないように苗を植え付ける。

POINT

光るものを嫌うアブラムシよけには、シルバーまたは銀線入りのマルチが有効です。

根鉢の表面と地上部が同じくらいの高さになるように苗を植え付けるのがコツ。植え付け後はたっぷり水やりをする。

POINT

植え付け後、防虫ネットでトンネルがけするとアオムシなどの害虫の被害を防ぐことができます(キャベツの「❷害虫対策」を参照)。

❷追肥・土寄せ

2週間おきを目安に追肥する

植え付けから2週間後、本葉が7~8枚になったら、1m2当たり30gの化成肥料を追肥する。
2回目はさらに2週間後、最終の3回目は結球が始まったころに同量を施す。肥料はマルチの切れ目から手を差し入れて、株から離れ外側の葉で結球部分を包み、ひもなどで縛るた場所に均等にまく。

❸収穫

根元を包丁で切る

球の横から押してみてかたく締まっていれば収穫適期。株を斜めに倒しながら根元に包丁を入れて切りとる。

POINT

収穫後は、新聞紙で包んで冷暗所に置くと長もちします(畑で保存する場合は、下記のコラム参照)。

やってみよう!「鉢巻き」で冬も長もち

外側の葉で結球部分を包み、ひもなどで縛る畑での便利な保存法。

レタスやキャベツ、ハクサイのような結球野菜は、凍るような寒さにあうと外葉から葉が徐々に枯れていき、最後は芯まで枯れてしまいます。
そこでハクサイの場合、外葉で球を包んで寒さから球の凍害を防ぐことが可能です。この方法は「縛葉」といいますが、「鉢巻き」と呼ばれることもあります。
縛葉すると畑においたまま冬中収穫することができます。

ハクサイ商品一覧はこちら
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