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シャクヤク (34件)
「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」といえば美人を形容する例えですが、花茎を立て、りりしく咲く姿はまさに美人の表現にぴったりです。大きくふくよかな花を咲かせるシャクヤクは、古くから美しさを象徴する植物であり、さまざまな工芸品や絵画の意匠としても用いられてきました。シャクヤクはボタン科ボタン属の植物で、冬季に地上部が枯れてしまう多年草です。日本ではヤマシャクヤクとベニバナヤマシャクヤクの2種が分布していますが、現在栽培されるシャクヤクのもととなったものは、平安時代に中国から渡来した、中国からシベリアに分布するシャクヤク(Paeonia lactiflora)とされています。
【シャクヤクの栽培ポイント】
シャクヤクの花が咲かなかったり花数が少ない一番の要因は、株が不健全、または充実していないことが挙げられます。つまり、水分不足や肥培管理が不適切、日当たり不足や水はけなどの栽培環境が不良、などが考えられます。開花後は花がら摘みが大切な作業となってきます。花弁が落ちてきたら葉は残し、花茎部分を切り取ります。タネがつくと株が消耗するので、タネを残さないようにします。花がら摘みが終わればお礼肥として、株元に油かすや緩効性化成肥料を施します。
その後、梅雨明けから本格的な夏の時期は株の成熟期に入ります。高温多湿な環境下では生育が悪くなるので、地植えで西日が当たるような場合は、寒冷紗などで覆って涼しい環境をつくります。鉢植えの場合も同様に涼しい環境に移動させ、水切れにも注意します。10月に入れば株元に油かすや緩効性化成肥料を施します。また、来年に向けての栄養分を生産・蓄積させるため、青葉が残っていれば刈り込まず、株全体の葉が黄ばんで枯れ込みが始まれば、株元から刈り取ります。翌年2月ごろには、芽出し肥として油かすや緩効性化成肥料を施します。春になると新芽が伸びてきますが、芽数が増えすぎて過密状態になると、栄養が分散して立派な花が咲かないので、芽かきも必要となります。芽かきにより日当たりと風通しがよくなり、病害虫の発生を防ぐことにもつながります。
また、鉢植えの場合は、根づまりしないよう2~3年ごとに植え替えます。地植えの場合でも、長年株分けをしないと株が大きくなりすぎて肥料不足となりますので、株の若返りを図るためにも7~8年ごとに株分けをしましょう。