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レタスの基本情報

レタスの写真
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学名
Lactuca sativa L. var. capitata L.
和名
レタス
英名
Lettuce
原産地
中近東内陸小アジア地方
分類
キク科アキノノゲシ属
上陸時期
玉レタスは1863年

レタスの住みやすい環境

冷涼な気候が適します。

発芽適温
15~20℃とされ、30℃以上、または0~4℃以下ではまったく発芽しません。25℃以上になると休眠状態になって発芽しません。
高温時には種子を吸水させて、冷蔵庫内で催芽させた後、播種する方法があります。なお発芽に際しての光条件を好むので、覆土は乾燥しない程度に極薄くするか、場合によってはしない方がよいでしょう。コート種子は覆土の必要はありませんが、乾かさないようにすることが大切です。
生育適温
15~20℃で、耐暑性は弱く、30℃以上では生育が阻害され、10℃以下では葉数分化を停止します。根の生育適温は15℃前後です。

レタスとは(レタスってどんな野菜?)

レタスは西洋野菜の横綱
レタスの語源は、茎や葉を切ると乳のような液汁が出るので「乳の草」(ラクトウカ)と呼ばれ、それが変化してレタスになったといわれています。一年を通 して出回りますが、初夏から真夏に向かって、いちだんと美味しくなります。レタスは、固くて白いものより、多少やわらかくても葉色の青味がかかったもので、大きさよりも重量 感のあるものが良品。裏返して根元の切り口が茶褐色になっているものは避けましょう。

調理のポイント
葉はていねいに、冷水にひたす。味は淡白で水分に富み、パリッとした歯ざわり。生でサラダにすることが多いレタスですが、最近ではクリーム煮や蒸し煮などにも使われています。ちょっとした工夫で、新たな旨味が発見できる野菜です。

レタスとは(レタスってどんな野菜?)
文部科学省『日本食品標準成分表2015年版(七訂)』より

栽培手順 各ポイント

菜園向けレタス栽培カレンダー

<玉レタス>

栽培カレンダー

<リーフレタス>

栽培カレンダー

種類と特性

[玉レタスの主な品種分類]

温度が高い時期の抽苔、低温期の肥大性など播種期によって品種の使い分けが必要になります。

タイプ
熟期 結球タイプ 抽苔性 耐暑性 低温肥大性 特性
マックソイル 極早生 葉数型 × 多肥を好む、早く結球するが過熟になりやすい
エンバイア 早生 中間型 極晩 × 耐暑性が強く、高温結球性にすぐれる大玉系
力ルマー 早生 中間型 中早 強勢で吸肥が旺盛
低温肥大性あり味のよい大玉
グレートレイクス 中生 中間型 環境適応性が広い
球のまとまり、揃いは劣る
サリナス 中晩生 葉重型 × 球のまとまりよく秀品率か高い
肉厚の球葉で日もちする
バンガード 晩生 葉重型 × 厳寒期どり。強勢で耐寒性と玉肥大よい

発芽と抽苔

■発芽適温
15~20℃

高温よりも低温の方が発芽しやすい傾向にあります。25℃以上になると休眠状盤になって発芽が悪くなり、30℃以上、また4℃以下ではほとんど発芽しません。
25℃以上では玉肥大が抑制され、30℃以上では生育が阻害され正常な結球ができません。10℃以下では葉数分化を停止します。根の生育適温は15℃前後です。

レタスのタネ

[レタスの発芽]

[レタスの花芽分化と抽苔]

高温によって花手分化が誘起され、長日条件でさらに助長されます。分化後の抽苔も、高温長日条件により促進されますが、生育前半期に高温条件下であっても短日により、抽苔は抑制されます。一般に、本葉12~13枚から結球開始期が感応しやすく、20℃以上の高温・長日条件で花芽分化が最も促進されます。分化後、抽苔までの日数は25℃以上で10日、20℃で20日、15℃で30日。15℃以下では抽苔しにくくなります。栽培環境による影響もあり、密植や日照不足、干ばつなど生育の遅れるような条件下では、抽苔が起こりやすくなります。

播種と育苗

[セルトレイ育苗]

レタスの種子は25℃以上になると休眠し、発芽しなくなる性質があります。7~8月まきでは、晴天時には温度30℃以上になる時もあり、発芽には適さない環境になってしまいます。播種後、約2日程度はトレイを軒下など涼しい場所に置くか、資材(遮光ネット、寒冷紗など)で直射日光をさけるなどの配慮が必要です。また、播種をタ方に行うのも効果的です。

①:適切な温度条件下で育てた状態
②:不適切な温度条件下で育てた状態
発芽適温である18~20℃以外の条件では、極端に発芽率が下がる。

育苗日数20~25日程度、本葉2~3枚で定植

[ポット育苗]

少ない本数であれば、ポリ鉢に直接まいてもよいでしょう。

[発芽が大事]

高温時には種子を吸水させて、冷蔵庫内で催芽させた後、播種するとよいでしょう。
発芽に際して、好光条件を好みます。したがって覆土は乾燥しない程度に極薄くします。コート種子の覆土も同様ですが、発芽するまで乾かさないようにすることが大切です。

■トレイ育苗のポイント

レタスにおいて健苗育成の一番のポイントは水分管理です。軟弱徒長させないためにも、「タ方には培養土表面が乾く」程度に潅水を行います。また、トレイは地面から浮かせて置き、余分な水分を早く排水できるようにします。トレイ育苗では、特に若苗定植を心掛けてください。老化苗定植では活着が遅れ、収量や秀品率に影響を及ぼすので避けるようにしましょう。

余分な水分を排出させるため地面から30cm以上空ける

玉レタスの生育

[早生種 秋どりレタス]

■生育適温
18~23℃
■結球適温
20℃前後

結球態勢に入るには、十分な外葉の肥大と一定の外葉数が必要です。結球開始期における外葉の枚数は12~13枚前後で、葉が立ち上がり幅広な葉形となって、葉面積が確保されることが必要です。
結球開始期から収穫までの日平均気温の積算は早生種で350~380℃、中生種で400℃前後、晩生種で450~500℃が目安となります。

■マルチの利用

肥効や土壌水分の急激な変化を防ぎ生育をスムーズに進めるためには、マルチ栽培が適します。生育初期が高温となりやすい9~11月どりでは、地温抑制効果のある自黒ダブルマルチやシルバーマルチを利用し、抽苔や分球を防ぎます。またシルバーマルチには、アブラムシの忌避対果も期待できます。作期が長く、低温期の栽培となる12月~3月どりに関しては、地温の上昇効果や雑草防止の観点から黒マルチを利用します。厳冬期にはトンネルがけによる保温が必要で、早春の裁培ではベタがけ資材の保温効果も期待できます。

白黒ダブルマルチ

玉レタスの定植

レタスの根は浅根性で80%以上の根が深さ30cm内にあるため、水分や肥料に反応しやすく急激な栽培環境の変化には注意が必要です。湿害に弱いので、排水が悪い所では高うねにします。

リーフレタスの定植

レタスは土壤中のカルシウム(Ca)の吸収が不足するとチップバーン(腐れ症)が、発生しやすくなるのであらかじめ石灰資材を施用するようにしましょう。湿害に弱いので、排水が悪い所では高うねにします。

■施肥量
1回の栽培に必要な施肥量(全体)は、目安として10㎡当たり成分量で、チッソ、リン酸、カリとも冬どりで250~350g、春、秋どりで100~200gを施します。マルチ栽培では全量元肥とし、3成分を等量ぐらいに施用するようにしましょう。リーフレタスの施肥量も基本的には玉レタスと同量にします。
■チップバーン
葉の先端や周縁部(tip)が、焼けたり焦げたりした(burn)ようになる症状で、「縁腐れ症」とも呼ばれています。カルシウム欠乏によって引き起こされ、生育に必要な量と土壌から供給される量に不均衡が生じたときに発生します。根の痛みや地上部の生育不良、土の過乾湿なども症状を助長させます。

収穫

[玉レタス]

頭を手のひらで軽く押さえてみて、弾力があり球がやや硬く締まったころ(8分結球ぐらい)、球の下方から切り取ります。切りロから出る乳液は、水を浸した布などでふき取ります。

[リーフレタス]

草丈が23~25㎝程度で、芯葉が草丈の7~8割ぐらい盛り上がったころが収穫の目安です。外葉から少しずつかき取ると収穫期間が長くなります。

全部切り取り

外からかき取る

収穫したリーフレタス

玉レタスの生育障害

レタスが結球異常を起こしやすい原因としては、特に葉の形状および生育量が短期間に変わりやすいことが挙げられます。異常球には球全体の生育異常によるものと球葉の一部に生育の異常が起こる場合があります。

種類
症状 原因
分球 球頭が複数に分かれて結球 結球期の高温、干ばつ
不結球 葉が伸び上がり玉にならない 干ばつ、高温、低温による生育不良
風船球 風船形に大玉、内部充実しない 多肥栽培
腰高球 球形より伸び上がり継長球 多肥栽培、結球期の高温、抽苔
タケノコ球
(スパイラル球)
内部葉がよじれながらタケノコ状 結球前期の過剰生育、外葉の生育不良
チャボ玉 早く巻き肥大しないで小玉 低日照、低温、乾燥、施肥量の不足
タコ足 玉尻の結球葉の中助が突出 外葉の不十分な生育
突発的気象障害、多肥栽培

Q&A

レタスがなかなか結球してくれません。どういった原因が考えられますか?

冷涼な気候を好むレタスは、15~25℃の気温が生育に適しています。また葉の分化には10℃以上が必要であり、葉数分化の最大値は20~22℃前後といわれています。

夏どり栽培では、気温が高いことや肥料が効きすぎて過剰な生育になりやすいことが原因で、時として不結球を招くことがあります。

冬どり栽培における結球しない原因として、第一に以下のことが考えられます。まず、播種するのが遅れたり、育苗して定植する栽培では定植するのが遅かったり、あるいは定植後の活着が悪いことにより初期生育不良になり、低温期に入る前に結球に必要な株張りまで十分育たなかった場合、さらに過湿による根傷みや極端な乾燥によって年内の生育が遅延した場合です。

低温期の生育を進めるための保温が不足した場合も、外葉形成、玉肥大が抑制されて不結球になることがあります。また、レタスは低温期になると急激に生育が抑えられるので、冬どり栽培には生育旺盛で葉伸びがよく、強勢に育つ品種が適しています。したがって冬どりに適する品種を選択することも、不結球を招かないためには極めて重要です。

レタスの不結球を防ぐ対策としては、まず作型にあった品種を選択するとともに、肥効や土壌水分の急激な変化を防いでスムーズな生育を進めることが大切です。そのためには生育期間が高温の時には地温抑制効果のあるシルバーマルチの使用や、作期の長い冬どり栽培には地温上昇効果と雑草防止の観点から黒マルチの利用が有効です。

レタスは10℃以下になると葉数分化が著しく停滞することから、冬どり栽培では平均気温が10℃になるころを目安にビニールトンネル被覆を行い、夜間の急激な温度低下を防ぐことが必要です。

レタスのタネをまきましたが、うまく発芽しません。ポイントを教えてください。

レタスのタネは小さく、また高温時はうまく発芽しません。発芽適温は18~20℃で、25℃以上では休眠状態になって発芽は悪くなり、30℃以上ではほとんど発芽しません。

もともとレタスは低温で発芽しやすく、10~15℃では少し遅れるものの十分に発芽します。市販のタネでも休眠は打破されていますが、それでも高温や乾燥など発芽に不適な条件下に置かれると、二次休眠に入ります。そのため、残暑の厳しい時期にタネをまくと二次休眠に入り、発芽が悪くなります。したがって25~30℃以上になる場合には、播種箱にタネをまいた後、十分に水やりをします。レタスは好光性種子なので、タネが隠れる程度の軽めの覆土にしてください。その後、敷きわらとベタがけなどをして、地温が25℃以上にならないようにしましょう。

あるいは、発芽し始めたタネをまく「芽出しまき」をすれば、発芽はかなり安定します。ただし、コート種子では行いません。「芽出しまき」をするには、まずタネをコップに入れガーゼなどで覆ってから水を入れ、休眠物質を流すため、蛇口の下で3~4時間流水につけます。水を切った後、湿った布でタネを包み、10~15℃の冷蔵庫に2日間ほど入れます。発芽が始まり次第、すぐにタネを播種箱にまきます。

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