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Vol.7
美しい縞模様はアートのよう! 個性豊かな種類が豊富にあります!
カラテア
カラテアはグアテマラやホンジュラスなど熱帯アメリカ原産のクズウコン科の植物です。観葉植物として利用される種類も多くあり、そのいずれも葉脈に沿って縦に斑が入るのが特徴です。その美しい縞模様は種類によって色も形状も同じ植物とはおもえないほど変化に富んでいます。そのため、個性豊かなカラテアをコレクションして楽しむファンも多くいます。いずれもエキゾチックな雰囲気で、インテリア性が高いのもカラテアの人気の理由でしょう。
また、いくつかの種類には夜になると葉裏を見せて立ち上がる就眠運動をする性質があることでも知られています。葉を折り畳んでたちあげる姿が手をあわせて祈るさまを連想させることから「Prayer Plants」(祈りの植物)とも呼ばれています。昼間の姿とは異なる夜の様子を眺めるのも楽しみの一つです。気温が高い熱帯アメリカ原産なので耐暑性はありますが、冬の寒さに弱い面があるので、室内の温度が15℃を下回らないように管理すると、葉の美しい縞模様を長く観賞できます。


水やりは…
カラテアは乾燥に弱く、水やりを怠ると葉が萎れたり、枯れてきたりします。かといって、過剰に水やりをすると土の中に水分が停滞し、根腐れの原因になりかねません。表土が乾いたらたっぷりと、というメリハリのある水やりを行うと同時に、葉水を頻繁に行うことで乾燥を防ぐようにしましょう。特に春から秋にかけては成長期なので、水やりを怠らないように気をつけてください。
葉先がくるくる巻いてくるのはどうして?
葉の先端が巻いてくるのは水分不足のサインです。葉から水分が蒸発しないように、葉先をくるくる巻いて自身で防いでいるのです。空中湿度が高い状態を好むので、頻繁に葉水をすると葉先のくるくるも解消します。
葉の縞模様が薄れてくる原因は?
カラテアは耐陰性は強いものの、日光があまりに不足すると葉色が薄くなってきます。置き場所はレースなど薄いカーテン越しの窓辺が基本です。
冬季の管理のポイントは?
カラテアは観葉植物の中でも特に寒さに弱いため、冬季でも室内の温度は15℃を下回らないように管理することが大切です。日差しが入る窓辺に置いている場合、夜間にはガラスを通じて冷気が伝わって温度がかなり下がるので、厚手のカーテンを締めて冷気が伝わらないようにするとよいでしょう。秋から冬にかけては水やりを少し控えめすると、根が冷たい水に触れて傷むことを防げます。
カラテアに付きやすい虫は?
カラテアは高温で湿度が高めの環境を好みますが、その環境に適する虫も多くいます。代表的なのがアブラムシ、ハダニ、カイガラムシです。アブラムシはこまめにチェックして見つけたらガムテープなどで取り除きます。ハダニは葉水で洗い流すと効果的です。カイガラムシは白い綿毛の幼虫のうちに除去するのがポイントで、成虫になるとかたい殻のような状態になり、除去が難しくなります。いずれもこまめに葉を観察して初期のうちに見つけることで被害の拡大を防ぐことが大切です。

高梨さゆみ(たかなしさゆみ)
イギリスでガーデニング文化の魅力に触れて以来、雑誌や本などですぐに役立つガーデニングの情報を発信。イギリスや日本全国の庭を巡るほか、日々の花散歩で見かけた「これはいい!」という植物をSNSなどでも紹介する。花苗や切り花の生産農家も訪ね、人気の花、新しい花の情報を得ると同時に栽培のアドバイスも取材。