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ソラマメの基本情報

ソラマメの写真
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学名
Vicia faba L.
和名
ソラマメ
英名
Fava bean
原産地
中央アジア~地中海沿岸地方
分類
マメ科ソラマメ属
上陸時期
奈良時代

ソラマメの住みやすい環境

ソラマメは冷涼な気候を好む作物で、幼植物の耐寒性は強く、かなりの低温に耐えられます。

発芽適温
15~25℃で、10℃以下と35℃以上では発芽率が著しく低下します。
生育適温
16~20℃で、耐暑性は弱く、25℃以上では生育が衰えます。
土壌適応性
ソラマメは多くの土壌水分を必要とするので、乾燥の被害を受けやすい野菜です。このため耕土の深い壌土や粘質土壌が適し、火山灰土壌には適しません
土壌酸度
酸性土壌に対しては特に弱いので、土壌pHは6~6.5になるように、石灰を10a当たり80~100Kgを基準に施します。ソラマメは根の酸素要求量が多いので、過湿は厳禁です。特に、水田裏作では排水対策を十分に心掛ける必要があります。

ソラマメとは(ソラマメってどんな野菜?)

ソラマメを食べて夏バテ予防
他のマメ類とは異なり、ソラマメはさやが空に向かってつくところから、この名がつきました。特に、たんぱく質、ビタミンB1、B2に富み、糖質、C、リンなどを含んでいます。ビタミンB2は脂質代謝に作用しますので、油っぽいものを食べた時に、とりたい成分です。夏に塩ゆでにしたソラマメを食べる習慣は、ビタミンB1、ビタミンB2やカリウムを摂取することで糖質をうまくエネルギーに変え、暑い夏を乗り切る日本人の知恵かもしれません。

新鮮なものを選びましょう
ソラマメは、ゆでても、煮ても、揚げても、おいしくいただけます。ソラマメは空気にふれると急速に味が落ちるので、調理する直前にサヤから出すようにしてください。なるべく買ってきて、早く使いきることが大事です。さやの緑が濃く、つやがあるものが新鮮です。またひとつのさやに豆が3つ均等に入っているものがよいといわれます。

調理のポイント
黒い筋がはっきりした完熟豆は、筋と反対側に切り目を入れると、ゆで上がりもよく皮もむきやすくなります。

ソラマメとは(ソラマメってどんな野菜?)
文部科学省『日本食品標準成分表2015年版(七訂)』より

栽培手順 各ポイント

菜園向けソラマメ栽培カレンダー

栽培カレンダー

発芽

■発芽適温
15~25℃(10℃以下と30℃以上では発芽率が悪くなる)

ソラマメの種子は大きいので、発芽には酸素と水分を多く必要とします。深くまくと酸素不足になりやすいので、よく発芽させるには深くまきすぎないことです。おはぐろを斜め下方に向けて土に挿し込み、種子の尻部が地上にのぞいているくらいにまくのがよいでしょう。
ソラマメは冷涼な気候を好む作物で、幼苗期の耐寒性は強く、本葉5枚ぐらいまではかなりの低温に耐えられます。また、花芽分化に低温を必要とします。

[タネのまき方]

皮の一部をナイフなどで傷をつけ一昼夜水につけておく方法はかえって発芽が悪くなる。

ソラマメの発芽

ポット育苗

マメ類は播種した後、鳥害が多いので育苗して定植するのもよいでしょう。育苗期間が20日程度と短いので6~9㎝ポットにまきます。大きくなってから定植すると活着が悪くなるので、本葉2枚ぐらいになったら、根鉢をくずさないように定植します。

ポリ鉢に直接タネをまいて、そのまま育苗

発芽した状態

本葉を展開したときに1本にする

育苗日数は約20日、本葉2枚が定植時期

播種(直播)

ソラマメは気温の低下する秋に播種し、耐寒性の強い幼苗で冬を越すようにします。播種の目安は、一般地の露地栽培では10月下旬から11月中旬になります。マルチは雑草を抑え、水分と肥料分を保持する働きがあるのでぜひ利用するようにしましょう。

欠株を防ぐため1穴に2~3粒播種し、本葉が2枚くらいまでに1本に間引きします。生育のよいものを残してそのほかの株は根元をハサミで切り取ります。

■施肥量
元肥は目安として10㎡当たり成分量で、チッソ70~100g、リン酸100~150g、カリ100~150gを施用します。特に、リン酸は初期の肥効が耐寒性を高め、根粒菌の着生を助ける働きがあります。

鳥害対策と防寒対策

マメ類は、播種後からの鳥害が多く対策が必要です。特にソラマメは、タネが大きくて栄養が豊富なため鳥害が多く発生します。播種後すぐに不織布をベタがけする方法や、テグス線を使い防鳥するなどの方法があります。

幼苗(本葉5枚まで)は寒さに強いですが、越冬時に大きく育った株は耐寒性が弱くなるので、無理な早まきはしないようにしましょう。適期に播種したものでも、直接霜にあたると傷みやすくなるので、寒さが厳しくなる12月下旬までに、トンネル支柱に不織布や寒冷紗をかけると防寒対策になります。冬は風が強いので、被覆資材が飛ばされないようハウスバンドなどで補強するとよいでしょう。

生育

■生育適温
16~20℃(耐暑性は弱く、20℃以上では生育が衰える)

整枝と誘引

[整枝]

通常1株から10~15本の側枝が伸びてきます。草丈が50~60㎝に伸びてきたら、太い枝を残して6~7本に枝を整理します。

[支柱立てと誘引]

株が大きく広がるのを防ぐため、株から少し離して四隅に支柱を立て、ひもで周囲を囲んで押さえます。アブラムシの飛来を少なくするために、シルバーテープも使用するとよいでしょう。

弱い枝を整理して、生育のよい強い枝を残す。

追肥と土寄せ

[追肥]

追肥は開花始めごろと着莢肥大期の2回に施します。チッソ成分で10㎡当たり30g。1回目の追肥の後、除草を兼ねて中耕を行い、株の倒伏を防ぐために土寄せをしますが、茎が外側に向かって開き、株元まで日光が当たるように、株の中まで土を入れておきます。

[潅水]

開花結実時期は水分を多く必要とする時期です。水分の量で着莢のよしあしや、莢の大きさなどが変わるので、水分が切れないように潅水が必要です。

[着莢]

莢は下のほうから数えて数節のものが実どまりするだけで、その上方のものは、下のほうの莢に栄養をうばわれたり、温度が高くなりすぎたりするために、着莢しないのが普通です。

収穫

[収穫]

上を向いていた莢が下に垂れ、背筋が黒褐色になったら収穫どきです。莢を触って大きな豆が確認できたら、ハサミで摘みとります。試し割りをしてみて、オハグロの部分が黒くなる前が収穫適期です。

莢の背筋が黒褐色になって光沢が出はじめ、莢が下垂したころが収穫の適期

収穫適期

連作障害

ソラマメやエンドウのマメ類は、連作を極端に嫌うため3~5年以上あけて栽培するようにします。連作をするといや地現象のため立枯病などが発生しやすくなり、前年より生育が極端に悪くなり収量が激減します。

病害虫

ウイルスが有翅アブラムシにより伝播され、葉にモザイク症状やえそ症状を生じるのがモザイク病です。アブラムシは、10~12月にかけて温度が高く雨の少ない年に多く発生し、生育初期や育苗時における飛来防止が重要になります。気温が上昇する4~5月は特に多くなり、短期間で増殖した場合は殺虫剤での防除が必要です。

[ソラマメの病害]

3~4月は赤色斑点病(チョコレート病)とさび病が急激に発生する場合があるので、注意が必要です。
病気が発生するとなかなか防除できないので、定期的に薬剤散布を行なって予防するとよいでしょう。

病害や生理障害

<病気>
総監修・イラスト原図 : 駒田旦
本文監修 : 大阪府立環境農林水産総合研究所 草刈眞一
写真提供 : 草刈眞一(SK)、岡田清嗣(KO)、瓦谷光男(MK)、中曽根渡(WN)
<害虫>
総監修 : 大阪府立環境農林水産総合研究所 田中寛 監修 : 草刈眞一、柴尾学
写真提供 : 田中寛(HT)、木村裕(YK)

Q&A

ソラマメの花は咲いたのに、莢が少ししかつきませんでした

ソラマメは春になると急に生長が進み、枝が茂ります。そこで実つきをよくするために、枝の整理をして株の中心部に日光を十分に当てることが大切です。生育が旺盛な場合は、1株から枝が10本以上出ますが、弱い枝を付け根から切り、強い枝を6~7本残します。その後、株元に土寄せをしておくと、後から発生してくる枝を抑え、倒伏防止にもなり、莢がたくさんつくようになります。

春先からアブラムシが増えてきました。予防法はありますか?

アブラムシは茎葉を吸汁して、生育を弱らせるばかりでなく、ソラマメの大敵であるウイルス病を媒介するので、予防が大切です。対策としては、白マルチやシルバーストライプマルチを張る方法が有効です。これは、キラキラする光が苦手なアブラムシの飛来を防ぎ、忌避する効果があるからです。また、春先にアブラムシのつきやすい茎葉の先端を摘芯すると飛来予防にもなります。防除法は見つけ次第手でつぶすほか、被害がひどければ、オレイン酸ナトリウム液剤(オレート液剤)などを散布します。

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