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開花が待ち遠しい!新苗から始めるバラ栽培開花が待ち遠しい!新苗から始めるバラ栽培

4~6月に出回り、求めやすい価格がうれしいバラの新苗。「茎が細くて小さいけれど、丈夫に育つの?」「何か特別な育て方が必要?」そんなもやっとするポイントをバラ専門家の小山内健さんが解決!新苗の特徴と育て方のポイントを詳しく解説します。

バラの新苗。枝が細くて株としてはまだ幼く、3~5号鉢で販売されている。

新苗ってどんな苗?

新苗とは、前年の秋から冬に接ぎ木したものを鉢上げした、若い苗木のことです。接ぎ木から約半年後の春にたくさん出回るため春苗ともいい、4~6月に若々しい葉や蕾がついた姿で販売されます。新苗は高さ40~50㎝、枝が1~2本長く伸びたものが一般的で、3~5号の小さな鉢に植えられています。

育て方に違いはあるの?

新苗は接ぎ木してまだ半年ほどの若い苗木です。四季咲き性の新苗は、株の成長を優先させて、枝葉をどんどん育てることが大切なため、9月中旬までは蕾を摘み取っておきます。すると枝葉の成長が早まり、半年もしないうちに大株に育ちます。特に梅雨時期の6~7月は、バラの「成長最盛期」に当たり、蕾を摘み取った後の成長力はすばらしく、秋には見映えのする株になります。

新苗を育てるメリットは?

バラの苗木には、新苗、秋大苗、鉢物の3タイプがあります。最も安く手に入るのが接ぎ木されて日が浅い新苗です。見た目は細くてすらっとしていますが、生育環境に合わせて無理なく成長する柔軟性があり、枯れにくい特徴があります。店頭で出回るものは、花や蕾がついている苗もあるので、花姿を見て選びたい人にもおすすめです。

大苗とはどう違うの?

大苗とは、新苗を秋まで畑で育てたもので、秋大苗ともいわれます。新苗よりも半年ほど経過しており、栄養満点の畑で蕾を摘みながら育てるため、新苗の何倍も大きく育っています。これを秋以降に畑から堀り上げ、ポット植えにしたものが秋から冬にかけて販売されます。根とのバランスをとるため、高さ30~40㎝まで切り戻しています。

大苗

僕らは大苗

どちらも新苗より半年ほど経過しているバラの大苗。大きく育った太い枝が出ている。

バラ

花が咲くのは何年後?

「四季咲き」の表記のあるバラは、初年度から繰り返し花を咲かせます。ただし、新苗は早く枝葉を大きくさせるために蕾がついても早めに摘むことが必要で、咲かせられるのは秋からとなります。春のみ咲く「一季咲き」については、1年目こそ花は咲きませんが、2年目以降から毎年春にたくさんの花を咲かせます。若い苗でもバラの性質は変わらないものです。

新苗から始めるバラの栽培ポイント

植え付け

新苗は、小さなポットに植えられています。株を大きくするには植え替える必要があります。植え替えは4~6月がベストシーズン。育ちやすい環境は、なるべく日当たりと風通しのよい場所です。

新苗の鉢替え

ポイントは、生育期であるため苗の根鉢を崩さないこと。また、根を乾燥させないことも大切です。そして1~2回り大きな鉢で、元肥を混ぜた培養土に植え付けます。

新苗の鉢替え

庭への植え付け

水はけのよい場所に直径約40㎝、深さ約40㎝の植え穴を掘り、庭土6、腐葉土2、完熟堆肥2をミックスした用土に、肥料を加えて植え付けます。また植え穴にバラ専用培養土を入れて植え付けても育つので、初心者には手軽でおすすめです。植え付けた後は、苗木を支柱でしっかり固定し、10リットルバケツ2杯分、たっぷりと水を与えれば完成です。

庭への植え付け

水やり

表土が乾いたらたっぷりと水を与えましょう。乾かなければ与える必要はありません。鉢植えの場合も同じで、乾いたら鉢底から流れ出るまで与えるのが目安です。

水やり

施肥

肥料が足りなくなると、バラは葉色が全体的に黄緑色になり生育が衰えます。肥効を切らさないよう定期的に緩効性肥料を与えましょう。

施肥

病害虫対策

バラを育てていると、葉にうどんこ病や黒斑病が見られることがあります。同じ病名の記載がある殺菌剤を使い、病気が広がらないようになるべく早めに防除しましょう。なお、虫の防除には殺虫剤を使います。

病害虫対策

蕾とシュートのピンチ

バラは花を咲かせるためにたくさんの栄養を使います。株を充実させるためには、1年目は花をあまり咲かせないことが大切です。9月中旬ごろまでは蕾を繰り返し摘み取ります。秋までに、規格外の太くてよく伸びた枝(シュート)が出てくることがありますが、花を咲かせずなるべく早めに枝先を摘み取りましょう。これをピンチといいます。なお、つるバラのように1年目に咲かないバラは、そのまま自然に枝葉が充実するので、枝先を摘む必要はありません。

蕾とシュートのピンチ
小山内 健(おさない けん)

小山内 健(おさない けん)

ローズソムリエ(バラ鑑定士)としてテレビへの出演、各地のセミナー、執筆などで活躍中。楽しく分かりやすいアドバイスが人気。「とっておきのバラづくり」(家の光協会刊)など著書多数。