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高梨さゆみ(たかなしさゆみ)
イギリスでガーデニング文化の魅力に触れて以来、雑誌や本などですぐに役立つガーデニングの情報を発信。イギリスや日本全国の庭を巡るほか、日々の花散歩で見かけた「これはいい!」という植物をSNSなどでも紹介する。花苗や切り花の生産農家も訪ね、人気の花、新しい花の情報を得ると同時に栽培のアドバイスも取材。

タネから育てたいビオラ&パンジーのおすすめ品種は?
初めまして。ガーデニングライターの高梨さゆみです。
この連載では毎回テーマを設け、人気の花や注目の花に加え、私が個人的に惚れ込んだ花も紹介します。来年の庭の花選びの参考になさっていただけるとうれしいです。
第1回は、夏から初秋にタネをまいて育苗をスタートさせておきたいビオラ&パンジーをご紹介。タネから育てるのは面倒にも思えますが、庭にいくつも花苗を植え付ける場合は、タネのほうが断然にリーズナブル。また、欲しい品種が苗で出回らないこともあるので、お気に入りを確実に入手できるというのも「タネから栽培」することの利点だと思います。
さて、観光ガーデンを管理するプロのガーデナーにお話しを伺うと、ビオラ派とパンジー派に分かれるんですよね。花数が多く、地面をきれいに埋めることができるからビオラ。ビオラは花数が多すぎて花がら摘みに手間がかかるからパンジー。などという意見もありました。
そして、どちらからも「使い勝手がよい」と好評なのが、ウインターパンジーの‘ナチュレ’シリーズ。咲き出しが11月からと早く、花径3〜4cmの小輪がチューリップやスイセンなどの足元を埋めるのにぴったりなのだそうです。
来年の春花壇を思い浮かべ、イメージにぴったりの花色を選んでみてください。
ウインターパンジー‘ナチュレ’をセルトレイにタネまきしてから約1か月。本葉が成長してきた様子。パンジー&ビオラの温暖地でのタネまき適期は8〜10月。猛暑の間は管理が難しいので、9月に気温が少し下がってからタネまきするのもおすすめです。
ビオラ
‘ビビ ヘブンリーブルー’

花色の豊富さと、冬も咲く抜群の連続開花性!
これほど美しく魅力的なパステルブルーは、ほかでは見かけたことがありません。しかも、どんな花色と合わせても相性抜群。さらに花つきもすばらしく、春までにいったい何輪咲くのやらと感心するほどです。プロのガーデナーから人気を集めているのも納得。我が家でも毎年必ず咲かせる定番の品種です。
ビオラ ‘フローラルパワー
クリームイエローリップ’

かわいらしい丸弁花形と、花壇植えに向くコンパクトさ!!
昨年、何か黄色系の品種が欲しくて初めてこれを選んだのですが、ごく淡いクリーム色に黄色のリップの組み合わせがとてもさわやかで大正解。丸みのある花弁がかわいらしく、次から次へと花が咲き続けました。日当たりのよい場所で管理したのがよかったのか、最後まで徒長せずにこんもりした株姿をキープしてくれました。
ビオラ
‘ビビ アプリコットアンティーク’

花色の豊富さと、冬も咲く抜群の連続開花性!
ニュアンスのあるしゃれた花色のビオラをお探しならこの品種!淡い紫系の花弁に、茶色がかった黄色のリップの組み合わせは見ていて飽きません。‘ビビ’シリーズは花数が多いだけでなく花の揃いがよいので、咲いている姿が整ってきれいなのも魅力です。
ビオラ‘フローラルパワー
ゴールデンブルース’

かわいらしい丸弁花形と、花壇植えに向くコンパクトさ!!
個性的でインパクトがある花色といえば、この品種。鮮やかな紫とシックな黄色の組み合わせはよく目立ちながら、大人っぽい雰囲気も漂わせます。鉢植えで栽培しましたが、その存在感は圧倒的でした。
ウインターパンジー
‘ナチュレ クリアレモン’

寒い冬でもよく咲く丈夫さが魅力!!
使い勝手がよい小輪のウインターパンジー‘ナチュレ’シリーズの中でも私のお気に入りは透明感のあるレモン色のこの品種。まだ寒さが残る春先の空気感に、この花色はとてもよく似合うので、ぜひ同系色のスイセンと合わせたり、ムスカリのさわやかな青色と対比させてみてください。
ウインターパンジー
‘ナチュレ ブロンズシェード’

寒い冬でもよく咲く丈夫さが魅力!!
ブロンズといっても、この品種の花色には明るさがあり、花壇で咲かせると軽やかながら落ち着いた雰囲気になります。花色に幅があるのが逆に自然なグラデーションを生み出し魅力的。チューリップの鮮やかな花色と組み合わせたらすてきな景色が楽しめそう。