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エダマメの基本情報

エダマメの写真
  • エダマメのサムネイル
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学名
Glycine max
和名
エダマメ
英名
Green soybeans
原産地
中国雲南省・アッサム地域
分類
マメ科ダイズ属
上陸時期
弥生時代

エダマメの住みやすい環境

発芽適温
発芽適温は25~30℃で、15℃では遅延し、10℃以下では極めて発芽不良となります。
生育適温
生育適温は20~25℃ですが、花芽の分化はおよそ15℃の温度が必要です。
土壌適応性
どのような土質でもよく生育しますが、排水のよい耕土の深い壌土、あるいは粘土質土壌が適し、保水力のある土壌でよく生育します。
土壌酸度
pHは6.0前後が適当です。

エダマメとは(エダマメってどんな野菜?)

ビールと最高の相性
居酒屋や小料理屋には必ずメニューにあるエダマメ。ビールの普及とともに、エダマメの消費量も増えたといわれているほど相性は抜群です。エダマメは大豆の若い段階のものをいい、枝つきのままとってきて、ゆでたことが語源です。大豆よりもビタミンCが多く、良質のタンパク質や繊維、ミネラルも豊富。オルニチンやメチオニンといったアルコールの分解を助けてくれるアミノ酸の一種も含まれ、お酒のおつまみにはうってつけです。

塩ゆで以外の食べ方でもどうぞ
日本では、9月13日を「豆名月」と呼んでいました。古くから、その日の満月に、エダマメを供える習慣があったからです。それだけ親しまれているエダマメですが、最近ではさまざまな品種が普及しています。昔は、莢や豆の色が鮮やかな緑のものばかりでしたが、褐色や黒色などがあり、いろいろな味や香り楽しめます。また、塩ゆでだけでなく、豆ご飯にしたり、漬けものにしてもとてもおいしいです。

調理のポイント
収穫とともに、どんどん味と栄養価が落ちていくため、すぐにゆでて味わいましょう。

エダマメとは(エダマメってどんな野菜?)
文部科学省『日本食品標準成分表2015年版(七訂)』より

栽培手順 各ポイント

菜園向けエダマメ栽培カレンダー

栽培カレンダー

種類

エダマメはダイズの未熟莢を収穫するもので、植物学的には全く同じ植物です。

[エダマメの栽培型]

一般に、温度と日長に対する反応から①夏ダイズ型②秋ダイズ型③中間型の三つの型に分けられます。
①夏ダイズ型品種(早生種)は春に播種して夏に収穫する型で、温度に対して敏感ですが、日長に対しては感応が鈍い感温型品種です。
②秋ダイズ型(晩生種)は夏に播種して秋に収穫する型で、短日になると、開花・結実が促進される品種で、いわゆる感光型品種です。
③中間型(中生種)は両者の中間性を示す品種になります。
毛茸の色には茶褐色と白色とがありますが、白毛のものが外観的に好まれます。エダマメの開花は極めて多いですが実際に結莢するのは半分以下で、残りは生理落下します。

[エダマメの種類]

子実の色により普通種、茶豆、黒豆、緑豆などに分類されます。

普通種(子実の色は肌色)
一般に栽培される品種は大豆をエダマメ用に改良したもの。白毛と茶毛のものがあり。極早生から晩生まで種類も多い。

茶豆
独特の香ばしい香りと風味がある。山形や新潟で作られる茶豆が有名。

黒豆
甘みが強くエダマメの中でもっともおいしいといわれる。「丹波黒大豆」に代表されるように大粒で品質にすぐれるものが多い。

発芽

■発芽適温
25~30℃(15℃では遅延し、10℃以下ではきわめて発芽不良となります。発芽に時間がかかると種子が腐敗します)

普通栽培では、4~5月に播種をする早い作型に早生品種、5~6月に中生品種、6~7月の遅い作型に晩生品種を用います。晩生種を早まきすると、茎葉だけが繁茂し着莢が悪くなります。

播種(直播)

播種の目安は、最低地温15℃以上になったころです。一般地では晩霜のおそれがなくなる5月上旬ごろになります。マルチは生育初期の地温を高め、水分と肥料分を保持する働きがあるのでぜひ利用するようにしましょう。
【株間】
早生…20~25cm、中生・晩生…25~30cm

覆土はタネの2~3倍(約1~2cm)程度を目安にします。

欠株を防ぐため1穴に3~4粒播種し、本葉が2枚くらいまでに1~2本に間引きします。生育のよいものを残して、そのほかの株は根元をハサミで切り取ります。

■施肥量
元肥は目安として10m²当たり成分量で、チッソ60~70g、リン酸120~150g、カリ100gを施用しますが、肥沃な畑ではチッソを50gに減らします。エダマメはチッソ分が多いと茎葉が大きくなりすぎて、着莢や莢肥大の妨げになり収量が減少したり、病害虫の被害が多くなるので注意します。

ポット育苗

エダマメは、ポットにまいて育苗し、定植しても栽培できます。育苗には温度を確保できる場所が必要です。最低気温が10℃以上になったころ根鉢をくずさないように定植します。4月に定植する場合は、トンネルを利用します。

ポリ鉢に直接タネをまいて、そのまま育苗

発芽した状態

初生葉が展開したときに1~2本にする

育苗数日は20~25日、本葉1~2枚が定植適期です。

生育

■生育適温
20~25℃(昼夜の温度差があるとよい)

落花、落莢の原因
開花初期の7~10日程度が最も重要な時期。この時期のストレスは影響が大きい。
●水分不足 ●肥料分の不足 ●低・高温で不受精 ●日照不足

土寄せと追肥

[土寄せ]

間引きした後は、根元に土寄せをして風に耐えられるようにします。草丈30cmぐらいになった時も土寄せするとよいでしょう。

[追肥]

開花期から子実肥大期に肥料切れすると落蕾や落下が多くなるとともに子実の肥大が悪くなり、莢色も低下します。生育状況を見て草勢が弱い場合はチッソ成分で10m²当たり20~30g追肥します。また潅水を兼ねて、液肥を施用すると効果が高くなります。

摘芯と潅水

[摘芯]

夏の高温期に入ると、受粉が悪く落花が多くなるとともに、病気や害虫発生も多く、草丈が大きいわりには収穫量が少なくなります。
晩生種や畑が肥沃で茎葉の伸びが旺盛になりやすいところでは摘芯するとよいでしょう。
本葉5~6枚時に摘芯すると草丈が低くなり、倒伏しづらくなるとともにわき芽が伸びて側枝にも莢がつき多収になります。
(中生種~晩生種は主茎長が長い)

[潅水]

秀品率、特に3粒莢の割合を高めるには、乾燥させないように適期の潅水が重要です。開花以前の潅水は、分枝・節数を増加させるためであり、開花着莢期の潅水は落花・落莢を防ぎ、着莢率・秀品率を向上させるために必要です。

収穫

[収穫の目安]

エダマメの収穫適期は3~5日間と短く、早めの収穫を心掛けます。収穫適期の目安は、莢の大部分が充実し濃緑でツヤがあり、株の上部と下部にわずかな未熟莢があるころです。

極早生種 タネまき後 70~75日
早生種 タネまき後 75~80日
中早生種 タネまき後 80~85日
中生種 タネまき後 85~90日

莢がふくらんで、指で押さえると中の豆が飛び出すようになれば収穫の時期。収穫が遅れると、実が硬くなる。

[莢つきや莢の太りが悪いのは?]

エダマメは花が咲いても実が十分に肥大しないことがあります。日当たりが悪かったり、チッソ肥料が多すぎる場合は、茎が長くなって花数は少なくなります。また、開花期に水分不足や高温になった場合は、花が落ちることが多くなります。カメムシやサヤタマバエなどの害虫が発生した場合は、莢はつきますが実が太りません。

エダマメの莢つき

莢と種子

根粒菌

エダマメは他の豆類と同じように根粒菌と共生関係にあり、根から吸収するチッソ成分量の30~50%を根粒菌に依存しています。根粒菌は開花後、もっとも多くなるので生育後半にチッソ分を根から供給してくれます。初期に土壌中のチッソ分が少ないと根粒菌は少なくなります。またリン酸が十分にあると着生がよくなるといわれています。

Q&A

エダマメの株があまり生長せずに実や葉が黄色くなってきました。どうしてでしょうか。

茎葉だけでなく実まで黄色くなっている症状は、よほど生育条件が悪いことを示しています。ただし、ほとんどの株が黄色くなっているか、あるいは数株だけなのかで対策が異なります。

ほとんどの株が黄化している場合は、マメ類全般でよくいわれる連作障害だと思われます。連作障害の症状を改善する明確な方法はありませんが、液肥と木酢液のそれぞれ500倍液を株元にたっぷり施用するとよいでしょう。

連作されていない場合ですと原因は、①元肥か追肥の肥料不足、②極度の乾燥による肥料の吸収不良、などが考えられます。対処法としては、こちらも前述した液肥の潅注を行うことが速効的でよいでしょう。

個々の数株が黄化し生育が悪い場合に考えられる原因は、①多湿による根腐れ、②害虫による地中の根、または地際部の茎などの食害、③茎葉の病気、などがあります。  基本的には連作地を避け、水はけのよい土地を選び、よい土づくりに努めることが大切です。

エダマメにカメムシがたくさんついて困っています。どうすればよいでしょうか。

マメ類の生育中で最も被害が多く困るのが害虫によるものです。しかも茎葉に対するものではなく、若莢に対する吸汁被害が着莢や収量に及ぼす影響が大きいからです。

カメムシの発生時期とその被害は早まきの春作より、露地栽培の秋どりの方が多いようです。被害の実状は収穫期が近づくにつれて子実のない莢が明らかになりますが、実際の吸汁期は開花盛期から莢肥大の初期と中期で、防除対策は開花の全期間が対象となります。

防除法として最も有効なのは殺虫剤による防除です。農薬については近くの農協や種苗店に相談してください。

また、最後の手段としての捕殺作業は、早朝や夕方など、虫の動きが悪い露がある時間が最も確実です。

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