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タキイ通販の歴史
タキイ種苗とは
京都で優良な種苗を採種し、分譲していた瀧井治右衛門が、本格的に種苗業を創始したのは今から190年前の天保6(1835)年のこと。
東寺の門前に店を出し、「東寺の種屋」として知られるようになり、より広く種苗業を展開。 それぞれの品種にかなった栽培地に原種を送り、栽培を委託して採種し、これを小売り、卸売りするようになっていきました。
タキイ種苗の通販事業の歩み
明治
1905
明治38年
タキイ通販の開始
わが国で初めてとなる
カタログの種苗通販を開始
タキイ(当時は種治本店)は日本で初めてとなるカタログによる種苗の通信販売に踏み切りました。そのカタログは縦22㎝、横15㎝、表紙を入れてもわずか20ページでした。しかし、このカタログがタキイの新たな可能性を拓いていくきっかけとなったのでした。
大正
1923
大正12年
園芸のデパートとして
専業農家の方を応援
通販カタログでは大正12(1923)年の秋からカラー口絵を挿入、さらに"園芸のデパート"と名づけて、種苗、農薬、肥料、農具などの主力商品以外にも、農村向けの日用雑貨を多数掲載するという新機軸を打ち出し、通信販売のお客様の層はさらに広がっていきました。
昭和
1951
昭和26年
「タキイ友の会」発足
友の会発足で、お客様へのサービス拡充へ
昭和26(1951)年1月には「タキイ友の会」が発足、同時に会報誌となる「園芸新知識」が刊行されました。「タキイ友の会」は誰もが入会でき、農場見学や「園芸新知識」送付などの充実した特典がありました。通信販売のお客様が増えるとともに、生産者である農家より趣味栽培家の比率が増え、友の会組織を二つの部に分離。
1966
昭和41年
「園芸新知識 野菜号・花号」発刊
昭和41(1966)年3月号から生産農家向きの「野菜号」と、趣味栽培の方向けの「花の号」に分けて発刊するようになりました。
平成
2002
平成14年
タキイネット通販の開始
1990年代には、インターネット通販が分野を問わず普及し始めタキイでも2002年(平成14年)に「タキイネット通販」を開始しました。2年後の2004年には全面リニューアルを図り、通販カタログをインターネット上に掲載して、花や野菜の種苗約2000種の販売体制を整えました。2010年9月のリニューアルでは、種苗業界のネット通販で初めてとなるポイント制を導入したほか、購入履歴、注文履歴からの再購入ができるなど、快適なネットショッピング環境を整備しました。
2006
平成18年
190年もの歴史から培われた
園芸情報を発信
友の会会員様のみに配られる月刊誌「はなとやさい」。菜園愛好家の増加とともに、前身の「園芸新知識」の「花の号」と「野菜号」を合本化し、平成18(2006)年1月号より一般の園芸愛好家に向けて発刊しています。190年に及ぶ創業からの歴史と、機関誌発刊から70年以上もの歴史。そこから培われたタキイの野菜作りと花作りのノウハウが凝縮されています。
ロングセラー品種を次々と世に発表
タキイ品種の人気の高まりは、F1(一代雑種)品種の作出とともにあります。昭和25(1950)年には世界初、自家不和合性利用によるアブラナ科野菜のF1品種である「一号甘藍」と「一号白菜」を新発売。世界的に一代交配種時代に突入する大きなきっかけとなりました。また昭和(1974)年にはダイコン「耐病総太り」を新発売、青首ダイコンブームを起こしました。さらに、昭和(1985)年には、甘熟トマトの決定版といえる「桃太郎」が誕生。完熟収穫しても輸送に耐えるかたさと日もちのよさ、食味のよさから爆発的ヒット。トマトが人気野菜に仲間入りするきっかけをつくりました。さらに花でも、ヨーロッパの切り花需要を支えるオランダの花き市場においても多くのシェアをもつヒマワリ「サンリッチ」など、今現在も多種多様な品種が作出され続けています。
高品質な商品の提供を目指す姿勢は、今も変わらない
タキイが取り扱う商品は、タネや苗といった「生き物」。この生きたタネや苗を、最適な栽培時期を見据えて、最適な状態で送り届けること。お客様の手に渡った後に最良な生育につながるよう、高品質の商品を提供する通販を目指している姿は、今も昔も変わりません。今では、花や野菜の種苗、資材類を含めて3000アイテム以上、カタログの総ページ数は300ページを超えるボリュームとなり、国内でもトップクラスの園芸通販となっています。