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ヨーロッパの地中海性気候の地域を原産とするラナンキュラスは、キンポウゲ科の小さな塊根を作る球根植物です。秋から春にかけて生育し、夏の高温期には地上部は枯れて休眠します。球根といっても、宿根草の根株に似た形で干からびた感じのもので、これが美しい花を咲かせるとは思えないでしょう。



【ラナンキュラスの育て方のポイント】

 球根をそのままで植えると水分を急激に吸収して膨らみ、皮が破裂して腐ってしまい、発芽しません。そのため、わずかに湿らせたバーミキュライトなどに球根を浅く伏せ込み、徐々に吸水させましょう。5~7日ほどで発根し、芽が出始めますのでその球根を植え付けます。
 植え付け間隔は約15㎝、覆土は2~3㎝ として、鉢植えでは5号鉢で2~3球とします。日当たりを好む花で、耐寒性は同科のアネモネより少し弱いですが、寒冷地以外なら屋外で栽培できます。鉢植えの場合は寒風の当たらない暖かい日だまりなどで管理する方がよいでしょう。植え付け時期は気温が15℃以下になるころが適期です。関西では10月下旬ごろが目安です。
 なお、ラナンキュラスは酸性土壌を嫌うので、植え付け場所にはあらかじめ苦土石灰などを入れて中和しておきます。鉢植え用土は市販の草花用培養土でかまいませんが、酸性材料の鹿沼土やピートモスは避けましょう。
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