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120周年特別特集
ダリア
秋田国際ダリア園 鷲澤園長おすすめ!
初心者向け品種10選
すべて茎が硬くて切り花に向く、育てやすいおすすめの品種です!
鷲澤 康二(わしざわ やすじ)
大学卒業後、ダリアブームの火つけ役‘黒蝶’の生みの親でダリアの第一人者の父、幸治のもとでダリア栽培について学ぶ。現在「秋田国際ダリア園」園長。同園では約700 品種、7,000株ものダリアを観賞でき、開花最盛期の園内は世界有数の豪華な景観を誇る。ここで試験栽培された多くの新品種が毎年発表されるたび、ダリア愛好家に多くの話題を提供している
初心者でもきれいな花が楽しめる!
栽培ポイント
POINT
01
植え付けの前に芽出しのひと手間を!
確実に芽出しをするには、植え付けの約2週間前に、水はけのよい土を入れたトレイに球根を置き、発芽点は埋めずに3~4cm覆土し、芽出しをします。土が湿る程度に水を与え、乾いたらその都度水やりをします。
POINT
02
植え付けは球根の発芽点を上に!
球根の植え付け適期は、サクラが散ったころです。寒冷地では遅霜の心配がなくなったら植え付けます。日当たりと風通しがよく、水はけのよい場所を選びます。水はけが悪い場合は高畝にします。植え付け前に元肥として堆肥を1m²当たり5kgと化成肥料50gを土壌に全面散布して、深さ30cm程度まで耕し、よく混ぜ合わせておきます。深さ約10cmの穴を掘り、発芽点を上にして植え付けます。球根の周りにオルトラン粒剤をひとつまみまき、発芽点から約5cm覆土します。深植えは腐敗の原因となるので注意しましょう。
POINT
03
咲いた株姿をイメージして仕立て方を選ぶ
「天花仕立て」は、主茎を伸ばして天花を咲かせる方法です。「摘芯仕立て」は、主茎が地上から3~4節伸びた時に中心の芯を摘み、4本程度のわき芽を伸ばして草姿にボリュームを出す方法です。
大きくて立派な花を咲かせたいなら…
より多くの花数を楽しみたいなら…
POINT
04
立派な花を咲かせるには追肥が必要!
植え付けから70~80日後に追肥します。外側の葉の先端から垂直に下ろした辺りの表土に有機質肥料と緩効性化成肥料を株に一回りまいて耕します。
POINT
05
花がら摘みは茎の内部に水が入らないように気をつけて!
終わった花の枝の葉は下部から順に摘み、日当たり、風通しをよくしましょう。花がらは花首の付け根を押さえ、上にひねるだけで簡単に摘み取れます。茎を切ってしまうと、ダリアの茎は空洞になっているため、そこから水が入り腐敗の原因となる場合があります。茎を切って穴があいたら、アルミホイルでふたをして雨水などの浸入を防ぎます。特に夏場は注意しましょう。
ここにも注意を
水のやり過ぎは腐敗の原因に
植え付け後、適度に雨が降れば水やりは不要です。夏場の高温期に晴天が続く場合は、夕方に1回、土にしっかり浸透するように水を与えます。気候が安定し、涼しくなったら水やりは不要です。鉢植えの場合は、土が乾いたら水を与えます。
気をつけたい病害虫とその対策
ダリアにはアブラムシ、ネキリムシ、オオタバコガ、ダニなど、一般的な害虫がつきます。4~11月の発生時期に定期的に殺虫剤を葉裏に散布して防除します。ネキリムシやナメクジには、芽の周りを囲むように殺虫剤をまきましょう。うどんこ病など細菌やカビによる病気には、殺菌剤を葉の表に散布します。病害虫対策は早期発見、防除が大切です。