コガネムシの幼虫の被害に悩まされています。どうすればよいでしょうか。
コガネムシの幼虫の被害に悩まされています。どうすればよいでしょうか。
コガネムシ類には幼虫の間は土の中に住み、植物の根を食い荒らすものが幾種類もいます。中でも、ドウガネブイブイやヒメコガネ、マメコガネなどの被害は大きく、多数住み着くと、かなり大型の植物でも枯らしてしまうことがあります。また、これらは成虫になっても葉や花を食害し、植物にとっては大敵です。
コガネムシ類は、種類によって異なるものの、5月ごろから成虫が現れて、雌は土の中に卵を産み、10日くらいで孵化した後、幼虫で越冬します。そのため成虫による被害は5~9月ですが、幼虫の被害はほぼ一年中です。産卵は有機物の多い場所で、腐葉土や堆肥、有機肥料を多用すると幼虫の絶好の生息地となります。
成虫による被害の予防は、バラなどでは蕾を薄い布で覆うこともありますが、目立つ虫なので、見つけ次第捕殺するか、早期の活動の鈍い時に、木を揺すって落とし処分します。
幼虫の予防は、有機物の施用をなるべく少なくし、鉢やコンテナの用土には代わりにパーライトや日向土(ボラ)などを入れ、化成肥料で栽培すれば被害はほとんどなくなります。薬剤には「ダイアジノン粒剤」が多くの作物に適用が認められています。ただし、ご使用前には必ず適用作物や使用基準をご確認の上、適正にご使用ください。土への混和の効果は高く、ほとんどの野菜や果樹への適用は認められていますが、花卉類や花木には使用できません。