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果樹に関するQ&A

温州ミカンを育てたのですが、思ったように甘くなりませんでした。どうすれば甘い実が収穫できますか?

温州ミカンを育てたのですが、思ったように甘くなりませんでした。どうすれば甘い実が収穫できますか?

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ミカンの糖度(甘み)を上げる方法の1つに、果実の熟成期前から土壌内の水分をある程度制限し、根からの水分吸収を少なくさせる方法があります。木にストレスを与えることにより、甘みが濃縮され糖度が上がります。これは、潅水を制限するだけではなく、雨水の土壌への浸透を少なくするため、木の下にシートを敷き詰めて雨水の浸透を防ぎます(シートマルチ栽培)。

 ただし、夏場の日照りが長く続く時や、降雨量の少ない地域(瀬戸内等)、土壌の浅い場所、保水力のない土地などで栽培する場合は、逆に潅水をする必要があります。また、樹齢が経年木よりも若木の方が糖度は少し低くなります。

 これら以外に、糖度に影響するものには、栽培地の温度・降水量・日照・土壌などの環境要素、施肥・剪定・摘果の方法などの管理要素があります。

 低温地帯(年平均気温15~18℃、最低マイナス5℃以下)では果皮が厚く酸味が強くなり、日当たりがよく有機質が多い肥沃で排水のよい土壌では糖度が高くなります。樹冠内部の日当たりがよくなるような剪定法や、樹勢・葉数に応じた摘果(約25枚の葉に果実1個の割合)も果実の品質を高めます。

 肥料は春から収穫期まで肥料切れのないようにします。有機質肥料の施用は味を濃くし、リン酸分(骨粉等)が多いと甘みが増します。

 さらに、果実の成熟に伴って少しずつ糖度が増し、酸度も少しずつ減少していきます。 月刊誌Q&A 果樹

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