花に関するQ&A
カンナ‘トロピカル’系はタネをまいて育てますが、来年は球根になるのでしょうか。
カンナ‘トロピカル’系はタネをまいて育てますが、来年は球根になるのでしょうか。
カンナは、一般的に球根(根茎の肥大したもの)で繁殖・栽培しています。タネができないものや、できても数少ないものが多く、さらに種子は硬実なのでそのままでは発芽させるのが困難だからです。しかし、この‘トロピカル’系のカンナはタネができ、それをまいて育てることができます。ただし硬実種子に変わりなく、採取したタネをそのまままいたのでは発芽が困難ですが、市販の種子は発芽しやすいようにレーザー処理されています。
カンナ‘トロピカル’系をタネから育てると、夏には花が咲き秋にはそれなりに肥大した球根ができ、翌年はさらに大株になり、毎年花を楽しめます。
カンナの発芽適温は、20~25℃と高めですから、5月になってから播種します。播種用土は、保水力のある清潔な土を用い、本葉2枚くらいになれば、移植し肥培してやります。順調に育てば播種後80日ほどで開花し、秋まで咲き続けます。
冬の前、霜が降りるころに球根を掘り上げます。土を少しつけたままにし、少し湿りのある状態で、寒い場所を避けて保管します。保管期間中は極端に乾燥させないようにしてください。