ハクサイは比較的発芽のよい野菜だと思いますが、発芽不良の原因として、不適切な潅水、石が多く土塊が粗いためタネと畑土が密着せずに乾燥した、過湿で種子が発芽前に腐った、覆土が厚すぎたなどが考えられます。そのほか、未熟な堆肥を施したため、土の中で堆肥が発酵して高温になったり、ガスの害が出たり、土壌の酸度が不適切な場合なども発芽の妨げとなります。

　発芽率を高めるためには、有機質に富み、排水がよく、保水力のある土づくりが大切です。

　そしてタネをまく前には、土塊を砕いて土の表面をていねいに平らにならしておきます。

　播種したら、ふるった土をタネの３倍ほどの厚さにかけて軽く押さえ、タネと土を密着させます。潅水は朝にたっぷりと行い、夕方には表面が乾く状態にするとよいでしょう。また、もみ殻や切りわらを表面にまくか、寒冷紗等のトンネル被覆によって、乾燥や、雨に打たれて発芽が不揃いになることを防ぎます。