エンドウの発芽が悪いのですが何が原因でしょうか。
エンドウの発芽が悪いのですが何が原因でしょうか。
エンドウに限らずほかのマメ類でも、発芽してこない種子を掘り出してみると異常にやわらかく腐敗していることが多いようです。主な原因は過湿と、土の中の空気が不足し窒息状態になるためではないかと考えます。
対策としては、2つあります。
〈1〉発芽までの適湿管理。
〈2〉通気性のよい土作り。
この2つの条件をつくりだすための方法として、播種時の関連作業を考えてみましょう。
① 温度管理…10~11月に播種すれば特に問題ないでしょう。
② 水分管理…乾燥状態ではタネの吸水が不十分となり、かたいままで発芽できません。また、過湿状態では吸水過剰と呼吸困難でタネの腐敗につながります。適湿を保つように心がけましょう。
③ 土の状態…粘土質に水を加えた状態ではなく、堆肥などが混ざりフカフカとした状態の土が理想です。
④ 覆土…播種時の覆土はタネの厚みの3倍くらいがよいでしょう。厚すぎると呼吸困難を起こしてしまいます。
⑤ 病害虫…連作畑では病菌による腐敗が起きやすくなります。また、害虫ではケラやネキリムシの被害を受けるので殺虫剤の土壌処理で防除しましょう。