マメ類は連作しない方がよいといわれますが、生育に悪い影響をおよぼす原因は土壌中にあるものが多く、生育の早い段階から症状が現れます。

　原因は、①肥料の欠乏…カルシウム（石灰類）やマグネシウム、さらに微量要素の欠乏、②土壌中の病菌の増殖（立枯病や根腐れ病）、③茎や葉に発生する病気（褐紋病や褐斑病）の病原菌が連作により土壌中に集積する、④排水不良の畑で根腐れが起きやすい、などです。

　対策の基本は、やはり２～３年は連作をしないことです。しかし狭い家庭菜園の中で新しい場所を選び、連作を避けるのは難しいものです。

　解決策としては、土づくりにより、障害を和らげる工夫が必要です。完熟堆肥と苦土石灰を十分施して深耕し、有機質肥料や微生物肥料（タキイのダルマ堆肥など）を多く施して、土壌中に有用微生物を増殖させるのがよいでしょう。これらにより微量要素の供給ができ、病原菌の集積が抑えられ、生育が安定します。