果樹に関するQ&A
ブドウの摘房と摘粒の方法を教えてください。
ブドウの摘房と摘粒の方法を教えてください。
ブドウは前年の枝のわき芽から伸びた新梢の葉腋に果房をつけます。そのままでは多くの実がなり、質のよい大きな果房・果粒ができないばかりか、栄養不足で木が弱り翌年の花つきが悪くなります。そのため摘房や摘粒が必要です。
5月の開花前に果房(花穂)の数を減らし、実つきを調整することが摘房(摘穂)で、「デラウェア」などの小粒の種類は1枝に2房、「マスカットベリーA」などの中粒種は1~2房、巨峰などの大粒種は1房を残します。果粒の成熟にはこの枝先につく一定数以上の葉が必要で、小粒種では5枚以上、大粒種では10枚以上あるように摘房します。これと同時に、大粒種は残した房の副穂や先端も切りとる「房作り」もしておきます。
果粒が肥大してくるとお互い押し合い、大きくならず変形や不揃いな粒の果房になります。このため1房の果粒の摘粒をします。不良果や小粒果を除き、かつ全体を間引くもので、小粒種は80~100粒、中粒種は50~60粒、大粒種は30~40粒くらいが目安です。