除草作業は草が生長する前に早めに行うことが基本ですが、雑草の種類によって発芽や生育周期が違うので、年に何回も行わねばなりません。

　この作業には場所や草の形状に応じ、除草用グワやカマ・草刈カマなどの適切な道具を選んで使用します。クワなどを使い中耕作業を兼ねて行えば、根茎の発育促進や土壌活性化の効果もあり、無駄な作業になりません。大事なことは、草が開花・結実する前に除草することです。３年ほどの期間、結実させないように早めの除草を続ければ、その後に生えてくる草は見違えるほど少なくなります。

　また、シート類で地表を覆うことで遮光と水分制限を行い、発芽の防止や株を枯死させることができます。農業用の黒いビニール（ポリエチレンフィルム）のほか、防草シートというものがあり、少し厚手で耐久性もあります。化学的に殺草や発芽制限する除草剤の利用も省力法です。ただし薬剤の選定・使用時期と方法を誤ると効果が出ないばかりか、周辺の草木を枯らすことがありますので慎重に使用してください。