花に関するQ&A
寒冷地で皇帝ダリアを育てたいのですが、寒さにはどれくらい強いでしょうか。
寒冷地で皇帝ダリアを育てたいのですが、寒さにはどれくらい強いでしょうか。
天空に向かって大きな花が群がって咲く皇帝ダリアの花姿は、非常に雄大です。メキシコ、コロンビアの冷涼な熱帯高地の原産で、生育適温は15~25℃、相対的短日性の性質が強いため、開花期は晩秋から初冬になります。耐寒温度はマイナス2℃といわれますが、霜に当たると一夜にして花や葉は無残な姿になり、気温0℃以下になると地上部は枯れ、土壌が凍結すると、地下部の球根(塊根)も腐ってしまいます。暖地では降霜後は地上部を切り、盛土と厚めのマルチングで凍結しないようにすれば露地でも休眠越冬ができますが、寒冷地の露地では凍結してしまうので、鉢上げして室内に取り込みます。または、茎が枯れる前、早めに切りとり室内で保管し、春に挿し木をして株の更新・繁殖することもできます。
富山市内では短期間ながらよく花を見かけますが、新潟市内に入るとほとんど栽培されていません。開花までに寒波に遭うためで、実際の栽培北限は富山市内程度といえそうです。