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果樹に関するQ&A

温州ミカンはどの程度の寒さまで耐えられるのでしょうか。また北限はどのあたりでしょうか。

温州ミカンはどの程度の寒さまで耐えられるのでしょうか。また北限はどのあたりでしょうか。

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果樹の生育に対して最も大きな要因となるのが温度です。温度は、果樹が生育する全期間に影響を及ぼします。

 温州ミカンは柑橘類の中でも寒さに強い方ですが、経済的に安定した栽培と質のよい果実を生産するには、年平均温度が15~18℃で、冬季の最低気温がマイナス5℃以上ある所が適地です。

 低温の害は、一定時間以上低温に遭遇した時に被害が出やすく、特にマイナス8℃以下の低温に3時間以上あった場合は落葉し、枝葉の枯れ込みも生じてきます。

 温州ミカンの適地に該当するのは千葉県南西~鹿児島県の南部海岸線沿いで、これらの地域で多く栽培されています。その中で、福井県敦賀市の東浦地区は栽培の北限といわれていましたが、さらに北の新潟県佐渡島や福島県双葉郡の一部でも栽培が見られます。そして「農研機構」から地球温暖化による栽培適地の移動予測が出されているように、栽培適地はだんだん北上していくでしょう。

 先に挙げた最低気温は、低温障害によって被害が出る目安ですが、家庭で栽培する場合は、気温がもう少し低くても、寒風が当たらず日当たりのよい所を選び、さらに防風や防寒のため寒冷紗等を用いれば、栽培できるでしょう。 月刊誌Q&A 果樹

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