エンドウで一般的な、秋まき栽培を例に説明します。まず、連作を嫌う野菜ですので、必ず３年以上エンドウを栽培していない畑、苗床を用意してください。さらに酸性土壌では生育が悪くなることがあるので、石灰を用いてpHを６．０前後に調節します。エンドウは根粒菌の働きでチッソが供給されるので、やや控えぎみにします。

　タネまきの時は、乾燥したタネをまきます。エンドウのタネは、水につけると急激な吸水で種皮が破れ、発芽を損ねることがあるためです。株間20～25㎝ で、１カ所に健全なタネを２粒程度、２～３㎝ の深さに直まきします。タネまき時にたっぷり水やりしておけば、あとは発芽まで乾燥しない程度に管理すれば十分です。過度の水やりは過湿になり、発芽が悪くなったり、タネが腐りやすくなります。発芽が揃ったら、１～２本に間引きます。

　エンドウは、必ず小苗で越冬させます。本葉２～３枚では最も耐寒性が強いのですが、それより大苗になると寒害を受けて生育障害が出やすくなります。そのため、必ず地域ごとの播種時期を守るようにしましょう。