花に関するQ&A
冷凍ユリの花後の管理を教えてください。
冷凍ユリの花後の管理を教えてください。
ユリの開花期は、オリエンタル系では6~7月、アジアティック系は5~6月ですが、球根を冷凍することで開花期を遅らせることができます。この場合、球根を冷凍(氷温貯蔵)して生育を抑制し、萌芽時期を遅らせ、開花も調整できます。球根はマイナス1.5~2.0℃で貯蔵され、それを徐々に解凍馴化したものを植え付けます。解凍は一般的には2℃で1週間、さらに5℃で1週間、15℃で3日間と、植え付け時の温度に慣らしていきます。そういった温度管理をするには設備が必要ですが、解凍馴化された球根が販売されているので、これを利用すれば簡単に抑制栽培が楽しめます。この場合、球根を入手したら、すぐに植え付けします。
ユリの球根は開花後から休眠期に入るまでの間に肥大しますが、冷凍ユリはこの期間が普通栽培より短いので、あまり大きくなりません。翌年の開花期は通常栽培と同じ6~7月ですが、そのままだと球根が小さいため、花数が少なく、大きさも小振りになります。球根の肥大を助けるためには、花後はすぐに花首を切り、残った葉を大事にするとともに、速効性の肥料を与えておきます。その後、球根は翌春までに一回り大きな鉢に植えるか、地植えにします。