花に関するQ&A
アルストロメリアの地上部が枯れてしまいましたが、この株はもうダメでしょうか。
アルストロメリアの地上部が枯れてしまいましたが、この株はもうダメでしょうか。
アルストロメリアは南米チリの砂漠やアンデス山脈の高地、亜熱帯のブラジルなど広範囲に多くの種類が分布し、多様な性質があります。アルストロメリア科の半耐寒性の球根(塊茎)植物で、英名で「インカのユリ」、和名で「ユリズイセン」と呼ばれることがあります。原産地の多くが夏は冷涼で乾燥し、冬は温暖なため、日本の夏の高温多湿を嫌う種類が多いです。
生育適温は一般的には15~21℃で、耐暑性、耐寒性の弱いものが多くあります。これらは一季咲きのもので晩秋から春に生育し、花を咲かせた後、夏は葉を枯らして休眠します。
花後、葉が黄ばんできたら潅水を控え、鉢植えのものは日陰に置き、極端に乾かさないよう土に少し湿り気をもたせて夏越しさせます。
10月ごろ、生育適温になれば再び芽を出してくるので、植え替えましょう。ただし、早い時期から地上部が枯れたものや、高温下で多湿状態や肥料過多の状態に置かれると、土中の芽が傷み、萌芽せずにそのまま枯死することがあります。