クレマチスの多くは太く長い根で、根先を切ったりすると腐りやすく再生しにくいので、庭植えの株はできるだけ植え替えないようにします。

　購入苗を植える際、ポットの土が使っている用土と質が異なる場合は、根土を水で洗い落とし新しい用土で植え替えます。２年生苗なら４～５号の深鉢を用います。

　鉢底から根がはみ出してきたら、一回り大きな鉢に植え替えましょう。植え替えの適期は２～３月が最もよく、次いで９月中旬～10月中旬と４～５月です。茎が折れないよう注意し、根鉢の土は軽く落とし、塊状になった根は軽くほぐしますが、根先は切らないようにします。長い根は底部分にグルグル巻くようにして植えます。

　植え込みの深さは、必ず茎の芽が１～２節埋まるような深植えにします。茎の分岐を多くさせるほか、地上部が枯れても地中の芽から再萌芽することがあるからです。用土は排水性や通気性がよく、かつ保水性がよくなるように数種の土を配合して用います。配合は、赤玉土３、山砂か桐生砂３、バーミキュライト２、ピートモスまたは完熟腐葉土２を基本とします。