デンドロビュームの花後、どのような管理を行えば、来年も花が見られますか?
デンドロビュームの花後、どのような管理を行えば、来年も花が見られますか?
デンドロビュームは、主に樹の幹に着生するランで、ラン科で最も多くの種をもちます。その数は千数百種あり、形状や性質がそれぞれ異なりますが、中でも最もポピュラーなノビル系デンドロビュームについて説明します。
まず花がしおれかけたら早めに花がらを摘みますが、短い花茎の根元で切ります。花の咲いたバルブ(茎)からはその後咲きませんが、株の養分の貯蔵器官なので、しわしわになるまで切らずに残します。
置き場所は、年間を通じて日当たりのよい所とし、5~10月ごろは屋外で、晩秋~春先は室内で管理します。夏の強光では葉焼けを起こすので弱めの遮光(30~40%)をします。水やりは4~9月ごろは鉢が乾いてくればたっぷりとやります。根部が常に湿っていることを嫌うため、10月以降は乾いたと思ってもその1~2日後に水やりをし、12月ごろからはさらに乾かしぎみにします。その後、花芽が見えだしたら水はやや多めにします。
施肥は、開花期間~花後の4~7月に液肥を月に2~3回施しますが、8月以降は行いません。固形肥料の場合は4~6月に1~2回施し、7月からは施肥しません。施肥が必要な期間が短く、また必要以上に肥料があると高芽の発生が多くなることから、肥効の長い緩効性肥料の使用は避けます。
耐寒温度は5~6℃で、極端な低温には注意しますが、秋~晩秋に10℃前後の低温に20日ほどあわせると花芽ができてきます。乾燥ぎみに管理し霜にも注意しましょう。