スモモは一般的には自らの花粉では受粉しない自家不結実性（自家不和合性・自家不親和性）の性質をもっています。結実させるためには他品種の花粉で受粉させる必要があり、別品種を受粉樹として植えます。しかし、この受粉も品種間によっては受粉結実しない交配不和合性の組みあわせ（相性）もあります。

　質問では品種が分からないのですが、この交配不和合性の品種の受粉樹を植えたのではないかと思えます。ただし、過去にはよく結実していたということでしたら別の原因が考えられます。

　スモモの受粉は昆虫によってなされますが、開花期に低温が続き昆虫の飛来が非常に少ないことがあります。この場合は人工授粉が必要です。

　あるいは、通常は２種の開花期が同じくらいの時期であったのに天候の影響で開花期がずれてしまった可能性もあります。

　改めて受粉樹を植えられるなら、本命のスモモの品種と相性のよい品種を選びましょう。また多くの品種と相性のよい受粉樹として「コチェコ」という品種があります。