ユキワリソウが夏越しせず、枯れてしまいます。どうすればよいでしょうか。
ユキワリソウが夏越しせず、枯れてしまいます。どうすればよいでしょうか。
雪解けを待ちかねて地表に顔を出し、花を咲かせるので「雪割草」の名があり、これにはキンポウゲ科のスハマソウ類のほか、高山に自生するサクラソウ科のユキワリソウやフクジュソウ、イチリンソウなども称されます。
キンポウゲ科のユキワリソウにはミスミソウ、オオミスミソウ、スハマソウなどがあり、この中でも花色花形の変異が多くあり、園芸的にも親しまれているものがオオミスミソウでしょう。
花色は淡紅や白色が多いですが、赤~ピンクのほか青紫色まで変化があり、花形も一重のものから八重、千重のものなど多くの変異があります。
一般的には寒さには強いですが、高温多湿を嫌うとともに乾燥も嫌う性質があります。
そのため栽培場所は秋から春までは日光がよく当たり、夏は木陰など明るい日陰地が適しますが、必要に応じて寒冷紗などで遮光してやります。
夏場の水やりは鉢土の乾き具合をよく見て過多にならないようにし、1年を通じて水切れのないように適湿管理が重要です。鉢植えの場合、用土は排水性と保水性のよいことが必要で、鉢も浅鉢よりやや深めの通気性のある山草鉢がよいでしょう。高温期にはアカダニが発生することがあり、葉が黄ばんできて茶褐色になり枯れることもあります。その場合は薬剤を散布し、駆除します。