ユリの花後の管理方法を教えてください。
ユリの花後の管理方法を教えてください。
ユリの花を次の年も立派に咲かせるためには、球根を肥大充実させることが必要です。ユリの花後の管理方法を教えてください。
肥大充実は開花後から始まり、葉が黄色くなる秋まで続きます。そのため、花が咲き終わりかけたらなるべく早く花首の直下で切り、残った茎や葉は自然に枯れ始めるまでは切ったりせず、土を乾かさないよう大事に管理します。
残った葉が光合成することで養分を作り、さらに根から吸収した肥料分が球根に蓄えられ肥大していくので、この時にも肥料が切れていないことが大切です。そのため花後に追肥します。
スカシユリともいわれるアジアティックハイブリッドの系統であれば、6月ごろから開花するので、花後の6月中旬から7月上旬に施肥します。ただし、オリエンタルハイブリッドの中で遅咲きのオニユリやカノコユリなどは、開花を待っていると8月の高温期になり、ちょうど暑さで弱る時期なので施肥は控えます。これらの品種については花後にこだわらず、前倒しして7月上中旬までに施肥しておきます。肥料はなるべくチッソの配合比が少ない化成肥料を1株につき10g 程度、株の周囲にまきます。
なお、夏場の乾燥防止と地温上昇を抑えるため、株の周囲を敷きわらや腐葉土などでマルチングするのもよいでしょう。