シャクヤクの植え付けのポイントを教えてください。
シャクヤクの植え付けのポイントを教えてください。
「立てば芍薬、座れば牡丹」といわれるように、シャクヤクがすっきりと伸びてりりしく咲く姿は、まさに美人の例えそのものでしょう。
シャクヤクは中国からボタンとともに薬用として渡来してきたもので、江戸時代以降に観賞用として改良が進みました。花形や花色が豊富で、一重や金しべ咲きのほか、雄しべが花弁のようになった翁咲きや冠咲き、手まり咲きや半八重咲き、バラ咲きなど、花弁数が多く香りの強いものもあります。
シャクヤクの栽培適地は、西日や風が強く当たらず、半日以上日光が当たる肥沃な土壌で、排水のよい所です。
植え付け、植え替えの適期は9月下旬~10月上旬です。この時期に新根を出し始めるので早めに行い、根の伸長をよくしておきます。植え替えの際は葉が枯れていなくても茎を途中で切って掘り上げ、株が密生しているものは4~5芽を1株として株分けします。この時、根についた土をきれいに落として、根を折らないようにして切り分けます。
植え付ける場所に、幅、深さともに50㎝ 程度の植え穴を掘り、掘り上げた土に腐葉土や堆肥などを20~30 %混合して、根の基部にある芽が5㎝ ほど埋もれるような深さに植えます。
鉢植えの場合も同様の手順ですが、少し大きめの8号以上の鉢を使いましょう。