シンビジュームは洋ランの中では寒さに強く育てやすく、一般的には冬から春にかけて咲きます。

　植え替えは花後で暖かくなる４～５月が適期で、２～３年ごとに行いますが、大株になりすぎたものや株を殖やしたい時には株分けを行います。

　株分けを行う鉢は、１週間くらい水を与えず作業当日まで鉢土を乾かしておきます。まず、鉢から抜いた株の用土をかき落とし、腐った根を切り捨てます。小分けする株は３芽以上、小輪種なら５芽ほどつけ、ハサミやナイフで切り込みを入れ、手で引き分けます。この時、葉や根がなく干からびかけた古いバルブは切り捨てます。

　鉢底には発泡スチロール片や鉢片を入れ、新しい用土で植えます。鉢の中心に株を植えるのでなく、これから伸びそうな大きめの新芽が中心になるようにし、新芽が伸びるスペースを広くとって植えます。この時バルブが深く埋まらないよう気をつけましょう。

　用土は株分け前と同じような土が無難ですが、もしなければ軽石に洋ラン用バークを混ぜたものや市販のシンビジュームの土を用います。