クレマチスの剪定は花の咲き方によって異なります。大きく二つの時期に分けられ、冬季の基本剪定と花後の剪定があります。冬季の剪定は草姿を整え、勢いのある芽を出させ、春によい花を咲かせるためのもので、２月の芽が動き出す前に行う必要があります。

　冬季の剪定方法には強剪定と弱剪定、さらにその中間的な任意剪定（中剪定）があります。前年に伸びた枝から新芽を伸ばし花を咲かせる「旧枝咲き」には弱剪定を行います。枝先を軽く切り戻すもので、充実した芽から上を切り、長く伸びた古い枝を大切に残すことで多くの花が見込めます。

　冬の間に前年に伸びた枝の大部分が枯れ、春に地際から伸びる新芽に花を咲かせる「新枝咲き」には強剪定を行います。枝を３分の１程度に切り詰め、地上２～５節程度を残します。任意剪定でよいのは、前年に伸びた古い枝からも地際から伸びたその年の枝にも花が咲く「新旧枝咲き」のタイプで、どのような剪定を行っても花が咲きます。

　系統別に切り分けるのが難しい場合は、枝先から下に向かい、芽の膨らみを残して切れば問題ありません。