クリスマスローズの株分けは、根が詰まって花つきが悪くなったものや株を殖やしたい時に行うもので、初開花から４年以上経った大株を対象とします。

　植え替えや株分けの適期は秋と春ですが、寒冷地以外では根が動き始める10月が最適期です。株を細かく分けると草勢の回復が悪くなるので最低３芽以上つけます。株を鉢から抜き、根土をほぐして芽を傷めないようヘラやハサミでつながっている部分を外します。古株は板根状態なので、切り外しにてこずる場合はノコガマを使います。

　腐って黒くなった部分は切りとり、新しい用土で植えます。鉢底にゴロ土を入れ用土を３分の１くらい入れた上に、根を広げて植え込みます。鉢の中で根と土のすき間ができないようにヘラ等を用いて突き込みながら植えます。鉢は大きすぎると過湿になりやすいので、株より少し大きい程度のものを用いましょう。

　用土は赤玉土４：日向土３：腐葉土３を基本に緩効性肥料を入れておきます。庭植えのものも大きく掘りとり同様に行います。株分け後は、根を傷めているので、10日ほどは風当たりの少ない明るい日陰で管理します。