花に関するQ&A
ボタンの花が咲きましたが、カタログと違う花色です。どうしてでしょうか。
ボタンの花が咲きましたが、カタログと違う花色です。どうしてでしょうか。
ボタンは一般にシャクヤクを台木にして接ぎ木した苗が作られます。そのため接ぎ穂の親株と同じ形質を受け継ぎ、花も同じものが咲きます。
ただし、苗を植えて初めて咲く花の場合、親株とは少し違った咲き方をすることがあります。特に真っ赤な花弁に白い斑や筋の入る花は赤1色になったり、数枚の白色の花弁が混ざったり、花弁数が少なくなるなど、親の品種と異なる花が咲く場合があります。しかし2~3年栽培していると徐々に品種本来の花が咲くようになってきます。
また数年間きれいな花が咲いていたのに、ある年から違う花が咲き始めることもあります。これは台木のシャクヤクの芽が生長して花をつけたものと思われます。葉の形も異なり、ボタンに見られる冬芽がなく、株元から一気に伸びた枝先に花をつけます。
予防策としては穂木に養分が回るよう、台木から出る芽を見つけたら早めにかきとります。そのまま放置すると本来のボタンが弱ってきて、枯れてしまうので注意しましょう。