皇帝ダリアは草本性ですが、茎が太く草丈が４～５ｍ になるので、木立ダリアともいわれ、天空に向かって群がって咲く雄姿からダリアの皇帝と称されています。

　しかし、もう少し低くして花を楽しみたい場合は、６月ごろから１～２回摘芯し伸びを抑えます。最後は８月中ごろに思い切って１～１．２ｍ 程度まで切り戻しておくと、２．５ｍ くらいで花を咲かせます。

　切り戻しの時は、茎が太くなり竹のように中空になっているので、節のすぐ上で切り、水がたまらないようにします。この時期はあまり遅くなると花芽がつかないか、開花が遅れて霜で開花を見られないことになりますので注意してください。生育後半は肥料過多、特にチッソ分が多くなりすぎないようにし、リン酸やカリ分の多い肥料を用いて徒長を抑えます。

　なお鉢で栽培すると自然とコンパクトになります。12号程度の長鉢を使うと高さ２ｍ くらいになりますが、これも摘芯と切り戻しをすることで、さらに小さく育てることができます。鉢が小さいほど株は大きくなりませんが、根詰まりや過乾燥、過湿になりやすく管理に注意が必要です。12号以上の鉢の方が花も多くなり、管理がしやすいです。