雨後にペチュニアの花が傷みますが、よい対策を教えてください。
雨後にペチュニアの花が傷みますが、よい対策を教えてください。
ペチュニアは花弁がやわらかいため、雨にあうと花がよれよれにしおれたようになります。しかし、雨粒で傷むより、多湿条件のもとで発生する「灰色かび病」(ボトリチス病)で花弁が腐ることが多く、雨に弱いといわれます。このため、花が開き切れば花梗からこまめに摘みとることが大切です。
日当たりや風通しの悪い所で生育させたり、潅水過多にしたり、肥料もチッソ分過多にすると、より病気が発生しやすくなります。水やりの際は、高い所から株全体に水をかけることは避け、ジョウロのハス口を株元に近づけ、花に水がかからないようにします。
雨後の回復や病気の抵抗力を表す耐雨性は、健全で元気な株ほど強く、一般に大輪より小輪の方が強い傾向にあります。特に栄養系のペチュニアには強いものが多いです。また、降雨後の回復が早い多花性も一種の耐雨性といえます。花をたくさん咲かせるためには、肥料切れのないようにこまめに追肥します。
ペチュニアは夏に弱った株を切り戻しますが、これより早い梅雨時に、弱るのを見越して株の半分程度に切り戻します。中央部でも込みあっている枝があれば透かし、風通しをよくすると傷みも少なくなります。梅雨に入る1週間ほど前に行い、切り口を乾燥させておくのが効果的です。
灰色かび病は薬剤散布で発生を抑えることができますが、定期的かつ降雨前後の散布が必要になり、これだけで効果を上げるのは困難です。株を健全に育てることと、こまめに花がらを摘むことが予防につながります。