タキイネット通販TOP > Q&A > 花に関するQ&A > ユリは越冬させて、翌年も育てることができますか。
タキイネット通販TOP > Q&A > 花に関するQ&A > ユリは越冬させて、翌年も育てることができますか。
花に関するQ&A

ユリは越冬させて、翌年も育てることができますか。

ユリは越冬させて、翌年も育てることができますか。

FacebookTwitterLine

ユリは一般に植えっぱなしでも毎年花をよく咲かせてくれます。それでも管理方法や栽培環境によっては、球根が年々小さくなって花が咲かなくなったり、消滅することがあります。

 寒帯に分布するエゾスカシユリから亜熱帯に近い所に分布するテッポウユリまで、ユリは広い地域に分布しています。そのため耐寒性は種類によって差があります。

 暖地に自生するテッポウユリやウケユリなどは耐寒性があまり強くないので、寒冷地では屋内に取り込むか、土壌が凍らないように落ち葉などをたっぷりかぶせて防寒します。そのほかのユリは、おおむね耐寒性が強いです。

 越冬させて毎年花を咲かせるために大切なのは、開花で消耗した球根を肥大させることです。これは花後の管理方法が影響します。光合成を促進して球根に養分を蓄えるため、葉を傷めないように自然に枯れるまで長くもたせることと、肥料切れにならないように花後に肥料を与えることが、球根の肥大を助長させます。

 開花後もタネをつけさせると株の負担が大きくなるので、花が終わると花首の下から切りとります。切り花にする場合は、できるだけ株に葉を多く残して切ります。

 栽培環境は、日当たりを好むスカシユリやテッポウユリ系のものは、日当たりが悪いと生長も球根の肥大もよくありません。一方でヤマユリ、カノコユリ、ササユリや「カサブランカ」などのオリエンタルハイブリッド系は日なたでも育ちますが、もともとは半日陰を好む傾向にあります。特に夏季は、強い日差しや地温の上昇を避ける方がよいでしょう。球根が消耗し葉が早く落ちる恐れがあります。

 さらに球根が消滅する原因として、土壌が過湿ぎみで地温が高い場合は軟腐病などの病菌に侵され、球根が腐敗することもあるので注意しましょう。 月刊誌Q&A 花

ページトップへ