キクの花後の管理はどのようにすればよいでしょうか。
キクの花後の管理はどのようにすればよいでしょうか。
一般の秋咲きのキクは、花が終わったら株元より3~5㎝ くらいに切り戻します。株を切り戻すことにより冬至芽(地中から出ている芽)が出やすくなります。小さな鉢植えのものなら地植えにするか大きな鉢に植え替えます。12月になれば、冬至芽を芽分けして植え、春まで管理して苗を作ります。
一般の宿根草では、株分けにより繁殖や株を更新することが多いですが、キクの場合はこの冬至芽からさらに挿し穂をとり、挿し芽した苗を育てて作る方法が多くとられます。
キクの根は老化が早いといわれています。冬至芽を使う芽分け苗から作ると初期生長は早いので懸崖作りなどの大作りには使われますが、開花期ごろになると老化を始めて下葉が枯れ上がりやすく、花揃いも悪くなる場合があります。挿し芽苗から育てることで、元気に生長しやすく、親株にかかっている病気も引き継ぎにくい利点があるとされています。また、花上がりや花揃いがよくなり、数多くの苗も作れます。
3月下旬になれば冬至芽の芽分け苗が動き出すので肥料(液肥)を与え始め、2週間に1回くらいの割合で5月初めごろまで続けます。5月上中旬に芽先を挿し芽して苗を作ります。この芽をとった後から伸びてくるわき芽も挿すことで、より多くの苗が作れます。