ハボタンがきれいに発色しません。どうしてでしょうか。
ハボタンがきれいに発色しません。どうしてでしょうか。
ハボタンは一般的に、晩秋に気温が低くなってくると緑葉が赤や紫、白色に発色を始めます。発色には温度や肥料の効き具合、日当たりが影響します。気温が高いと発色しにくい性質があり、15~20℃まで下がらないと発色を始めません。そのため、いつまでも暑さの続く年や暖かい環境で育てたものは、発色が遅くなります。
気温が下がっても発色しない、あるいは発色が悪いのは、この時期に肥料が効いていることが最も多い原因です。
ハボタンは施肥管理が大切になります。肥料が効いている状態よりも切れぎみの時の方がきれいに発色します。一方、施肥量が少ないと発色率はよくなりますが、下葉が落葉したり、葉数や株張りなどがボリューム不足の株になるので見極めが肝心で、生育中期まではしっかりとした肥培が必要です。
そして、10月中旬には肥効が切れるように管理する必要があります。そのため栽培中期以降は長期間肥効の続く緩効性化成肥料よりも、即効性の普通化成肥料や液肥を与える方がよいでしょう。9月下旬からは液肥とし、生育状況を見ながら7~10日に1回くらいの割合で与え、最後に施肥するのは10月中旬とします。
また、日当たりのよくない所で育てるときれいに発色せず、特に色のコントラストが薄くなるので気をつけましょう。