アマリリスの球根を土が見えないような特製のプラスチック容器に植え、水さえやれば花が咲くというので、ポット植えアマリリスといわれます。

　この球根はオランダから輸入されたもので、開花促進処理が施されています。そのため室内で管理すると通常の栽培より２カ月くらい早く開花します。ただ、このまま管理しているとポットが小さいためすぐ根詰まりして生育はよくなりません。

　花が咲き終わったら花の付け根から切りとり、暖かくなれば葉を傷めないように球根を取り出し、少し大きめの７～８号鉢に植え替えます。用土は排水性と通気性がよく、ほどよい保水性のある土（例：赤玉土５・腐葉土４・パーライト１）とします。

　屋外の日当たりのよい場所で管理しますが、真夏は強光で葉焼けするので、半日陰で管理します。また、梅雨時や秋の長雨が続く時には軒下などに移動させます。植える球根は頂部３分の１ぐらいが土の上に出るような浅植えにします。

　アマリリスは肥料を好むので、５月以降の生長期には月１回程度の置肥か、２週間に１回くらい液体肥料を与えます。晩秋に葉が黄ばんでくれば、水やりを控えて休眠状態にさせ、冬は凍らない場所に置きます。

　春に暖かくなると芽が動き出してくるので水やりを始め、屋外のよく日光が当たる所に出します。

　なお開花時期は通常５月ごろです。ポット植えアマリリスは、根張りが十分でない時や、球根の充実が追いつかない場合には、次年の開花を休むことがあります。