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カタログにタキイ育成やタキイ交配、一代交配などが書いてありますが、よく分からないので教えてください。

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野菜や花のタネには一代交配種やF1(エフワン)、またはハイブリッド種子と呼ばれている販売種子があります。これらは呼び方が違うだけで、すべて雑種一代目の種子を指します。

 この交配種のメリットは、形質の異なった両親が掛けあわされた品種であることです。大きく四つの特長が挙げられます。

① 不良環境下でも生育旺盛で、作りやすく多収となる。

②形質がよく揃う。

③ 両親からの優良形質を併せもつ。例えば、「病気に強い」品種と「味がよい」品種を掛けあわせると、両方の形質を兼ね備えた品種ができる。

④同一品質の種子が毎年供給される。

 また、一代交配種を栽培して取り返した種子(F2、エフツー)を育てると、形質がさまざまに分離して揃いが悪く、同じものができないという点もあります。

 一方、ただ育成種や一般種、固定種といわれるものもあります。これらは栽培した中から目的にあった優良株を選んで集団でタネとりをしたもので、形質の揃いは多少バラつきが出ます。F1にするには数年の歳月と労力、経費がかかりますのでタネの需要の少ないもの、採種のための手段が確立されていない種類ではいまだにF1化されていません。

 なお、タキイ交配はタキイが保有する遺伝資源を利用して、親の選抜・固定を行い、その両親の交配後に作出した品種の中から、さまざまな栽培試験をクリアしてその品質を認められた一代交配種です。タキイ育成は同様に選抜・固定を行い、育成された品種の中からその品質を認められた一般種です。どちらもタキイオリジナル品種になります。 月刊誌Q&A その他

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