ペチュニアのタネをまきましたがうまく発芽しません。原因は何が考えられますか?
ペチュニアのタネをまきましたがうまく発芽しません。原因は何が考えられますか?
ペチュニアのタネは非常に小さく、発芽に22~25℃の高温を要し、幼苗は苗立枯病にかかりやすい特質があります。タネまきは5月になってから行い、開花は7月ごろになります。
早まきして早く咲かせるには、室内の窓辺やビニールハウスなどの、温度を保てる所でまく必要があります。タネをまく時は、ハガキ状の厚紙などを利用してタネをていねいに落とし、タネが重なったり、ムラのないようにまきます。
ペチュニアのタネは好光性(光発芽性)種子なので覆土は薄く、タネがわずかに隠れる程度とし、バーミキュライトなどを使います。播種用土に古土を使うと苗立枯病が出やすいので、必ず清潔で無菌状の新しいタネまき用培土などを使い、セルトレイや播種鉢などにまきます。
水やりは、微細種子かつ覆土がほとんどない状態なので、注意して行わないとタネが流され発芽ムラになります。鉢を腰水にして底面から給水させ、ガラス覆いなどをして土壌表面を保湿します。
この微細種子を効率よく能率的にまけるように、300倍程度の大きさに整形したペレット種子(コーティング種子)もありますので、これを利用すると失敗は少なくなります。微細種子と同様にタネを光に当てる必要があるため薄く覆土します。水やりはペレットがしっかり崩れるよう、たっぷりと上から与え、崩れた後は発芽するまで腰水にして培土の表面が乾かないようにします。
タネまき後は7~10日で発芽しますが、温度が低いともう少し日数がかかります。また、ペチュニアの発芽苗はナメクジの餌食になりやすく、一晩で消滅してしまうこともあります。ナメクジの出るような所では事前に捕殺や駆除剤などを使って防除しておくとともに、地面よりできるだけ高い所に置きます。
発芽が揃えば約10日に1回の割合で液肥を与えて生長を促し、本葉1~2枚になれば鉢上げ(移植)します。ペチュニアは、露地に直接まくのは適さないため鉢まきにしましょう。