ナスの1番果は摘果した方がよいと聞きましたが本当ですか?
ナスの1番果は摘果した方がよいと聞きましたが本当ですか?
低温期にできた1番果は、かたくて肥大しない果実(石ナス)が多いので、普通は摘果します。それはナスが高温性果実であり、たとえ花がついても最高気温が20℃以上の日が続かないと、正常な開花・結実が起こらないためです。花粉発芽の適温は20~30℃で、低温では受精できず、果実は肥大しません。
低温以外の原因では、水やりを極度に抑えたり、チッソ肥料を過度に与えたり、あるいは肥料不足で貧弱な苗を植えた場合にも石ナスができやすくなります。石ナスはこれらが原因でできた肥大しないかたい果実で、食べられません。果実の長さが5㎝ 以上になれば、その後は順調に肥大することが多いようですが、肥大しない果実をつけておくと2番果以降の収穫が遅れるので、1番果が約2㎝ になれば早めに摘果します。
石ナスができるのを防ぐには、ホルモン散布も有効です。しかし、1番果を早めに除き、2番果以降の果実肥大を促進する方が簡単にできますのでおすすめします。また、水やりや肥培管理を十分にして、生育を旺盛に保ちましょう。